月光の囁き(2) (双葉文庫)
月光の囁き(2) (双葉文庫) / 感想・レビュー
風鈴黒餡
近付いて来た剣道の県大会と、憧れの先輩の登場で、二人の関係は更に歪になっていく。拓也の性癖を嫌悪する紗月の態度に兆す、嗜虐の感情にゾクゾクが止まらない。人の下に居る振りして、人の上に立っている、は正に谷崎や乱歩の唱えた被虐の心理でしょう。表面では憎悪を気取りつつも、先輩を当て馬にNTRプレイでお互いの深層の情欲を確かめ合い、その充足が試合の成果にリンクする様には戦慄すら覚える。お互いの感情の全てを知りたいという欲望を、変態やマゾなどという言葉で片付けられるだろうか。あとマルケンはホントに馬鹿で良い奴だよ。
2015/05/18
猿兎
ズブズブを闇に沈んでいくような感覚があって、目が離せない。
2015/08/04
タリスポッド
純粋に剣道という描きわけの難しい競技でこの画力だと。
2015/08/30
プロムナード
文庫1巻から一転、紗月の嫌悪感が重苦しくて、読んでて辛すぎる!拓也もまた、よくそんな正面きって進めるな!こういうテーマって、もっと妄想と悩みとだけでうじうじ楽しむか、現実には有り得ないギャグとエロに逃げるかでしか描けないと思うんだけど、ここまで真剣だと怖い!喜国さんは一体どうやってこんな話を描けたんだろう。
2015/11/29
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