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犬棒日記 (双葉文庫)

犬棒日記 (双葉文庫)

犬棒日記 (双葉文庫)

作家
乃南アサ
出版社
双葉社
発売日
2021-07-15
ISBN
9784575714906
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犬棒日記 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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のぶ

近々に「続・犬棒日記」が出ると知り、その前に前作を読んでおこうと思い手に取った。乃南さんの小説はほとんど読んでいるが、エッセイを読むのは初めて。軽い気持ちで読み始めたのだが、変化球を投げられたような印象を持った。本書はたまたま遭遇した、名も知らぬ行きずりの人々の事を、乃南さんの視点から描いているものばかりだった。描かれる人たちがあたかも小説に出てくる人物のように描写されていて、4,5ページの話がショートショートの小説を読んでいるような感覚にさせられた。乃南さんの小説の原点のような作品集。

2022/01/05

Ikutan

電車の中で、カフェで、病院の待ち合いで、スーパーで、公園で...名も知らぬ人たちが繰り広げる日常の小さなひとこま。さりげない台詞に耳を傾けて、普通だったら見過ごしてしまう声音や表情の変化から、彼らの抱える事情を想像しちゃう、乃南さんの観察眼は鋭い。一つ一つは日記形式で短いけれど、巧みな人物造形と心理描写が魅力の乃南さんにかかると、それだけで一つの物語になってしまうのだ。いやぁ、普段何気なく過ごしている日々の景色が変わってしまうかも。続編も読みたい。

2022/01/28

あつこんぐ

初読みの作家さん。早く読めばよかった‼️と後悔しています。エッセイというより短編の小説集を読んでいる感じでした。鋭い観察眼と素晴らしい文章力があれば何気ない日常もこんなにドラマチックになるんですね。いやー、参った。追いかけたい作家がまた増えてしまったなぁ。

2021/11/21

マッピー

「×月×日」から始まる、一篇3ページ程度のストーリー。最初これは日記の体をしたエッセイなのかと思った。さすが作家というのは、普段の生活からストーリーを引き出すのが巧いものだ。何気ない日常の隣でどんな会話がなされているのか、人ごみの中にどんな異彩を放つ存在があるのか、その耳は、目は、逃さないのだな。日ごろの観察眼のたまものということか。けれど、こんなにこんなにドラマって落ちているもの?これは、日記の体をした、日常系ショートショートですね。なんとなくパターンが透けて見えて、後半はちょっと読むのに飽きた。

2024/05/29

原田雅輝

装丁の割にビターなテーマの日記。実際この日記の内容が普段の生活を過ごす中で得られるかあやしい。

2024/06/23

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