死に方がわからない (双葉文庫 も 21-01)
「死に方がわからない (双葉文庫 も 21-01)」のおすすめレビュー
『死に方がわからない』著者の次のテーマは「老い方」。健やかな老後を迎えるために、多様な切り口から「老い」と向き合うハウツー本
『老い方がわからない』(門賀美央子/双葉社) 配偶者や子どもがいない単身者がキレイに人生を閉じる方法を綴った、文筆家・門賀美央子氏によるエッセイ集『死に方がわからない』。読者からの喜びの声や「いつ死んでも安心」という手応えを得て、生きることに集中する心の余裕を得たという著者が選んだ次のテーマは、「老い方」だ。 『老い方がわからない』(門賀美央子/双葉社)は、50代を迎えた著者が、ひとり暮らしの「ボッチ」が、人生100年時代において健やかに老後を生きる方法を追求したエッセイ。「会社員、既婚、子どもあり」を前提とした日本の社会保障や、単身高齢者への支援が行き届かない現状などの問題を提示しつつ、それらの解決への道筋や、筆者の導いた答えを伝えている。 本書の魅力は、健やかな老後を迎えるための準備や、金銭や住居など生活面の対策、また「老い」とはそもそも何なのか?といった多様な切り口で、「老い方」に向き合っていること。アガサ・クリスティの名作に登場する老女探偵、ミス・ジェーン・マープルの輝かしい生き様や、文豪・永井荷風の晩年のセルフ・ネグレクトから学ぶという文系的な…
2024/11/21
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死に方がわからない (双葉文庫 も 21-01) / 感想・レビュー
たっきー
タイトルと紹介文の「ボッチのみなさんが、いかに部屋で腐らず、綺麗に人生を閉じるかを」指南する実用エッセイというのが気になって手にした。子どものいない私は、早いうちから少しずつ人生のしまい支度を考えていかないといけないのかもしれないと思った。
2024/11/23
きょ
走り読みしてしまったが、実用的な本だ。病を得て気力が弱りかけ、私に「老衰で死ぬにはどうすればいいのか」と尋ねる老親に読んでもらおうと思って買ってしまった。著者は「おひとり様」で、「実用エッセイ」としてまとめたとのこと。「死の準備教育」を唱えたり、死を哲学的にとらえる本は多く見かけるようになったが、そういわれても、死に方ということについて真っ向から、学術的に寄らない書かれ方の本は意外と少ないかもしれない。そして悲観しすぎず、あっけらかんと書かれているのもよい。これは私自身の指南書になるだろうという本だった。
2024/11/23
みん
長かった。着々と最期に向けての準備指南書といったところだろうか。少しずつまとめていけば何も心配せずに安心して逝けそうな気はするがなにせやらなければならないことが多すぎる。だから時間をかけて!といったところだろうがまあ本人のやる気次第。年齢的には始めてもいい頃。。んー
2024/12/11
ふじひろ
女性の一人暮らしの終活を意識したエッセイ。とは言っても作者は本書を書いた時点では50才。まだまだ若いので、そこまで心配しなくてもと思ってしまったが、読み進めると色々な観点から調査や実際の行動(契約等)をしている所は感心しました。 参考になったのは「2018年の緩和ケア病棟の入院料支払い基準改定」「医療ソーシャルワーカー」「日本尊厳死協会」「行政サービスの終活登録」「仏教をベースの死生観」「リビングニーズ特約」また作者の言葉「死に方を見つけた結果、生き方に集中する心の余裕を得た。」は成る程と思った。★3.5
2024/12/18
noli
読了。
2024/10/31
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