東方機神傳承譚ボロブドゥール (双葉文庫 お 29-1 名作シリーズ)
東方機神傳承譚ボロブドゥール (双葉文庫 お 29-1 名作シリーズ) / 感想・レビュー
JACK
◎ MOONLIGHT MILEの太田垣さんの初期作品。8年ぶりに再読。僧会が戦乱の世の中を平定する為に生み出した機神。それは金属の骨格を持ち、僧会に反抗した罪人「凶者」の身体を溶かして造られる筋肉で動く。僧会は治安維持の為に機神は必要であり、凶者は仏国土を護る機神に生まれ変わって罪が償われると詭弁を繰り返す。そんな中、凶者として水牢に閉じ込められていた青年アロンは機神に凶者を乗せて殺し合わせる見世物「機神死闘祭」に出場する機会を得るのだった。残酷なシーンが多いですが勧善懲悪の王道的な物語です。
2012/10/31
ねんこさん
オリエンタルロボファンタジー。和風ロボット中華風ロボットは珍しくないけど、コイツは何と東南アジア風味のエスニック臭溢れるロボットなのが凄い。しかし設定のぶっ飛び加減とは裏腹に、ストーリーは堅実なまでにロボットもののお約束に忠実で、掲載誌の廃刊によって打ち切りとなりながらも手堅く纏められているのはさすが。
2009/10/20
Machina Sapiens @人工無能
発掘品再読。裏表紙の粗筋に、「悪の僧会」と在るが、果たしてそうだろうか?コインの裏表の関係では無かろうか?主人公の立場で見ると、異教徒と言うだけで国を亡ぼされ、住人を惨殺された。また、生きる為犯した些細な罪をも赦さず、死罪の時まで劣悪な環境に閉じ込める僧会は悪で在るが、罪犯したモノへの遺族感情、野に放つことで生まれ得るやも知れぬ、新たな無秩序を防ぐための厳罰は、正義であろう。ただ、何れにせよ、憎しみが憎しみを産む、負の連鎖そのモノ。
2016/04/29
小春香子
太田垣氏の昔の作品。世界観構築能力と、巨大なロボ(?)の迫力、そして圧倒的な画力はとても素敵だけども、主人公が「テンプレート主人公」で人間味がないのが少し残念。太田垣氏の何が好きって、圧倒的にキャラクターが人間な所なので。一昔前の古き良き少年漫画、という感じ。
2011/10/11
瀧
★3 絵は上手いけどそれだけ
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