さんさん録 (双葉文庫名作シリーズ) (双葉文庫 こ 18-5 名作シリーズ)
さんさん録 (双葉文庫名作シリーズ) (双葉文庫 こ 18-5 名作シリーズ) / 感想・レビュー
KAZOO
こうの史代さんの作品です。この作者の作品は好きで比較的多く読んできましたがこのような作品があるとは知りませんでした。比較的若くして妻をなくした主人公が息子夫婦と一緒に生活していく何気ない毎日を描いてくれています。妻が作っていた日常のノートが助けになります。また孫娘が楽しくて笑ってしまいます。私も年をとったということなのでしょうね。
2018/05/16
新地学@児童書病発動中
妻が死んだ後に息子夫婦と暮らし始めた参平の日常を描いていくコミック。参平には強い味方があった。それは亡き妻が彼のために残してくれたノート。ノートの中には家事のコツが書かれていて……。温かくてユーモラスな作品。読んでいてじーんとしたり、吹き出したり。繊細なタッチの絵も好みだった。参平の孫の乃菜が良い味を出している登場人物。茫洋とした子供だが、見るべきところはちゃんと見ていて、鋭い意見を吐いたりする。食事や掃除といった日々の普通の生活を、慈しむように書いているところが特に好みだった。
2018/05/11
こばまり
この夏私の心に大きくヒットしたこうのさん。しかも日頃刺激を与えてくださる二人の読友様が「これいいわよね」「いいよね」とイチャイチャなさっているのを目にした途端、居ても立ってもいられず。嗚呼、何と可愛らしいやらいじらしいやら。この先何度も読み返すだろう。編集者に捧げたあとがきの一言にも涙してしまった。私がこんな事を言われたら一生付いていく。
2016/08/21
tomi
妻に先立たれ、息子夫婦と同居し始めた参平(参さん)の日常をほのぼのとユーモラスに描く。会社を定年になった彼が「主夫」として、妻が事細かに綴った備忘録を片手に慣れない家事に邁進する姿が微笑ましい。じいさんと言われても、息子と同い年の女性とのほのかな恋が描かれていたりとまだまだ若い。虫が大好きな変わりものの孫娘がいい味出しています。◇文庫版は2冊の合本。こうのさんの緻密な絵が見づらいので、単行本で読んだ方がいいかも。
2017/02/08
白い駄洒落王
じいさん、息子夫婦、孫という構成の家族の物語。ヘンな言動や行動、そしてほのぼの。素敵な1冊でした。
2014/03/14
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