弟の夫(4) (アクションコミックス(月刊アクション))
弟の夫(4) (アクションコミックス(月刊アクション)) / 感想・レビュー
澤水月
実は「兄」ヤイチの成長譚で驚くほど美しく「きちんと大人として」終わった。不穏が前回示唆されていたが、今の堅めな頭の世間の代表である先生へ、しっかりアンガーマネジメントを自力で行い真っ当なことを冷静に述べる姿を見習いたい。「弟」の幸せな姿をヤイチが見られ良かった…本当に田亀先生の話運びはうまく、一般漫画で十分ゲイコミュニティの読者以外も揺さぶれると証明できた新境地。体毛はしっかりですが子供にも、いやむしろ子供にこそ読んでほしい作品。巨悪はなく、蔓延る息苦しさを押し付けがましくなく打破する筆致に好感
2017/07/31
ネギっ子gen
マイクと淳二の結婚式の写真――。マイクの家族に祝福され、幸せそう。マイクは母親似なんだ。その写真を眺めつつ弥一は「素敵な式だね。淳二、幸せそうだな」と、しみじみと呟いた後、「(結婚式に)行かなくて、ごめん」と、今更ながら。墓参り。両親にマイクのことを報告。「あいつは彼と出逢って、一緒になれて、とても幸せだったみたいだよ。あいつが幸せだったらしいこと、そのことに救われている。一番大切なのは、本人の気持ち。本人が望むことなら、ただ見守る/そんな単純なことだった/もっとお前と…話をしておけば良かった」と……。⇒
2021/08/12
GAKU
読メで知った本。妻も読んでみたいと言うので購入。全四巻一気読み。マイノリティな人達を白い目で見る奴らは嫌いです。でもこの本を読んで、そんな自分もまだまだ偏見があったのでは?と反省。とても良い本でした。ユキちゃんの一言、「愛し合った人達が結婚できるのは、素敵なことだと思います!」確かに!
2018/04/08
りんご
二周目なので記録しておきましょうね。いい本ですよ。メンズのガタイの良さにニヤニヤしてしまうのですが、テーマと描き方が好き。「内心はこう言いたい、でも表立ってはこう言っておく」ってコマがちょこちょこあるんですが、すごく(分かる!)ってなる。10年前から音沙汰のなかった双子の弟は、カナダで男性同士で結婚し、そして亡くなった。主人公である双子の兄弥一の元に義弟マイクが訪れてくるよ、ってとこから話は始まります。弥一は娘夏菜と二人暮らし。夏菜ちゃんが子供の目線で「それ変!」の突っ込みが、私にも刺さります。
2021/07/06
辺辺
感動的な最終話。「一番大事なのは本人の気持ち、本人が望むことならただ見守り、幸せならば祝福する。そんな単純なことだった」ようやっと己の気持ちにけり付けたね。学校においてのいじめ問題にも深堀して、スカッとしたね。そうして彼らは真の家族になったというハッピーエンド。さようならは少し寂しいけど、向こうに行けばまたいつか会えると信じて!てか、個人的に田亀さんの作品は結構好きなんだけど、でも、どっちかというと彼の作品は日本国内よりも海外での評価が高いのが納得いかないな。
2019/09/12
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