人喰い (アクションコミックス)
人喰い (アクションコミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
上村一夫が亡くなって三十年以上が経つ。まだ、このような未刊の長編が残されていたとは。原作は阿久悠。いち早く上村の才能を発掘した阿久は、上村のために原作を何度も書いている。『人喰い』は、芸能界を舞台とした物語だ。スターが生まれる過程を阿久は、高度経済成長の犠牲となった公害の町に住む女の、社会への復讐を動機として描く。女は人を喰うことで出世していくが、スターになったとたん、喰われる側へと回る。満腹になった者は、もう何も喰えなくなる。喰われるしかないのだ。(つづく)
2018/06/12
ますりん
松尾スズキ&山本直樹の次は、阿久悠と上村一夫のコラボ作品。公害で汚れた工場地帯に生まれた女性が、ライバルや業界の人間たちを、嵌めて蹴落としながらスターダムを駆け上がる、という物語。いろいろ雑で、原作作画どちらもなんとなくやっつけ感ありの珍品。面子が面子だけに資料的な価値はあるとは思うけどね。
2019/12/08
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