バリ島物語(4) 神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死 (アクションコミックス)
バリ島物語(4) 神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死 (アクションコミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
侵攻するオランダ軍はバリにとって、文明という名の暴力そのものだ。暴力は死の気配に満ちている。けれど死は、バリの内からも忍び寄る。ラカを襲う「大いなる病」。それは現在から振り返れば、ハンセン病の症状と酷似している。文明を寄せ付けぬことで、神秘の王国を形成してきたバリの、しかしその無知が「大いなる病」の真相から目を逸らし、おぞましいものとして隔離の方向へ人を導く。そんな迫害の思想は、ついこの間の日本でも行われていたことを、私達日本人は忘れてはならない。
2018/08/23
hr
Kindle Unlimitedで読了。命が軽くてつらい。
2021/05/30
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