ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス)
ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「既存の言葉が綺麗に洗練されていく中で、「漫画」だけが変えようがなかった。「コミック」や「劇画」もやっぱりそぐわない訳で、結局「漫画」が世界共通語になっている訳です」。汗と涙と。加藤=モンキーパンチに続く二本目の柱・吉元正(バロン吉元)が双葉社を訪れ、二人を含む青年向けの増刊は売り切れ続出。遂に日本初の週刊青年漫画誌創刊に向けて清水=ブンちゃんが動き出す。ガミやんとツツミ、同じ双葉社の負け犬同士に声をかけ、敗れれば退社も辞さぬ覚悟で社長に直談判をかけ、東奔西走する若き編集者達に滾る(以下コメ欄に余談)。
2019/01/19
kokada_jnet
アクション創刊前の、双葉社での編集者たちの群像劇になっているが。編集者たちのキャラがあまり立っていない。漫画家の先生たちのエピソードがほしかった。エンディングで、のちの漫画家・二階堂正宏先生が、新人編集者として登場するのに、驚いた。
2019/08/22
kei-zu
2巻に入り、いよいよ「漫画アクション」刊行に向けた動きが。漫画の背景に描かれる昭和の景色が、あらためて同誌の先駆性を感じさせる。 モンキー・パンチやバロン吉本への「16ページで何か描いてこい。自由に何描いてもいいぞ!」。言われた方はびっくりだろうが、編集長も生半可な覚悟ではない。 その覚悟は、日本の出版史、いや文化すらも大きく変えていくのだ。
2021/02/18
プロムナード
いよいよ新雑誌の創刊というところで、また一段と面白くなってきた! この世にまだない価値を生み出そうとする清水さんの情熱と苦悩にぐっとくるし、それに応えるマンガ家、それを支える編集部員らが徐々に集まってくるというのは、まさに七人の侍的なエンタメの王道。これはもう、つまんない訳ないですね。
2019/01/26
笠
3.5 新刊読了。モンキーパンチとバロン吉元という二本柱を迎えて、新雑誌である「漫画アクション」を創刊するため本格的に始動する。その仮定で編集部員を一から集めていくのだが、これが部活ものの部員を集めていく様にも似て面白い。巻末のバロン吉元のインタビューもあるように、しっかりと取材をして複数の視点から出来事を描いているので、単なる社史にとどまらない深みが感じられる。この辺りはさすがこの作者だなーという感じ。
2019/01/23
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