僕らの色彩(1) (アクションコミックス)
僕らの色彩(1) (アクションコミックス) / 感想・レビュー
ネギっ子gen
【何事にも、初めてはつきものですよ】「男が好きだ」その秘密が、自分を、相手を、追い詰める――。美術部員の井戸田宙は、野球部の吉岡健太に片想いする、ゲイの高校生。幼馴染の奈桜にも秘密にしていたが、「ホモなんて気持ち悪い」と友人達とふざけ合う吉岡の姿にショックを受け、学校を飛び出してしまう――。青春ですねぇ~。<吉岡はだらしない。吉岡はガサツだ。何でこんな奴に恋をしたのか、ときどき自分でも不思議になる。とは言え、好きになっちまったんだから仕方ない。でも……この気持ちを、俺はいったいどうすればいいんだろう>。
2023/01/28
辺辺
ゲイの思春期の悩みが息もつけぬ程。悩める彼に大好きな花郎さんのお言葉を送りたい「他人と同じでない事を悲しんでも仕方がない。認めなさい。でも、恥じる必要は全くない。嘲笑されたら、傷ついて当たり前。だからといって、引き目を抱く必要もない。他人と自分は違うんだという事を現実としてしっかり見詰めなさい。そして、自分に誇りを持つんだ。なぜなら、他人と同じ部分があろうとなかろうと結局この世にはあなたはあなた一人しか存在しないのだから」ゲイか否かよりも先に一人の人間として自分自身を肯定しな。それから愛する事を覚えよう。
2019/09/14
小鈴
弟の夫が小学生にも分かるように描いたマンガならこちらは高校生のためのマンガ。弟の夫から読んでいるが、改めてロールモデルを知るって大切だなと思う。「ゲイ」をイロモノ扱いする過激な情報はあふれているが、こういうフツーの話がマンガには意外となかった。宙のカミングアウトの苦しさを通して、学生時代に打ち明けてくれた友人の苦しさがようやく分かったような気がする。こんなに思いきって話してくれたんだなぁ。
2019/01/13
澤水月
「弟の夫」がジェンダーに「色眼鏡」ない児童たちの視点を大切に、多様性のありかたを謳う作品とすると、「僕らの色彩」は既に偏見もあれば実地に性衝動が現実化する(コクったり付き合ったりその先も親たちが容認する年頃の)高校生たちを描く。物語は導入部、理解者相手でもカムアウト時に本人にかかる重圧がひしひし伝わる…。田亀作品はインディーズ時から愛読しているが、一般向け弟・色彩はライトタッチ。熊系男性はしっかりめに描かれるものの「若い女性」描くのはやはり苦手?ディープで自粛ない時の絵ヂカラの物凄さを知ってほしいなぁ
2019/01/20
緋莢
(今朝の空の色 セルリアンブルー それに少しホワイトを混ぜて…あと…)高校生の井戸田宙は同級生に恋をしている。朝、相手と同じ電車になっただけで、幸運に感じられる。だが、その気持ちを簡単には伝えられない。何故なら、その同級生は男性だから…同級生の一人が、腐女子の姉の持っていたマンガを見つけて「ホモだぜ ホモ!男と男がヤってるエロマンガ!」の騒ぎ、宙の好きな相手も笑っている。 高校生男子なら、普通にありそうなことですが、ゲイの宙は当然、心穏やかではありません(続く
2023/05/20
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