夜、海へ還るバス (アクションコミックス)
夜、海へ還るバス (アクションコミックス) / 感想・レビュー
リッツ
ずいぶん昔に買って呼んだ時は、『思ってたのと違うなぁ』と、そのまま仕舞い込んでいた。優しい相手がいるのだから、もうそれでいいではないか、過去のトラウマやそれを越える為にみつけた相手に固執することはないだろうと感じていたが、今回再読したら、生きていく限り逃れられない愛情への飢餓と孤独がひたひたと静かに押し寄せてきた。それをどうすることも出来ず一社会人として平穏な日々を送りながらも心は夜のバスに乗る。読み手の胸のなかに入り込み、眠っていたものを揺り起こす物語。
2016/02/16
チェアー
危険な人とわかっていても愛してしまうことがある。危険だとわかって離れても、心は離れていないことがある。だれを好きになるかくらい、自分で決めたい。案外、自分で決めていない人が多いのかもしれないが。
2018/12/10
Toshi
ゴマちゃんの作者。結婚を控え自分はもしかしたらレズかも。。の疑念から同じマンションの女性と関係を持った主人公。母親との関係性。なんだか切実で切なくて愛おしい物語。これ絶対傑作です、未読の方は是非是非。
2018/01/27
ビシャカナ
不安を描いた物語だと解釈した。結婚前にしてある不安に苛まれる一人の女性の過去を巡る物語。どろどろしそうな設定や展開にハラハラしたが、人情味のある周囲の人々よって救われる。それでも最後の夢の中と思しきシーンは、いまだ不安が解消されずに残っているということだろうか、正直なところ自分には理解しきれない物語かもしれないが、どこか心の深いところに刺さる物語だ。
2014/08/22
ころっぷ
本当に色んな女の性が描かれている。脇役に至るまで丁寧な人物設計で、それぞれの人生を立体的に感じさせる手腕は見事。美波のキャラクターは読後も尾を引く魅力がある。
2011/10/18
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