倖せの一膳 小料理のどか屋 人情帖2 (二見時代小説文庫)
倖せの一膳 小料理のどか屋 人情帖2 (二見時代小説文庫) / 感想・レビュー
nyanlay
シリーズ2作目。最初から安定した物語の流れで、読みやすい。『味くらべ』の内容はどの時代にでもお金をかけて、遊ぶ人がいるもんだ、と。まぁ身銭を切るのは勝手ですが…。玉子が貴重だった時代の玉子料理って、きっとわたし達にはちゃんと理解出来ないのかもしれませが、でも美味しそう。
2016/06/21
mikipon
味比べの舞台設定が昔のテレビ番組のようで大仰なわりに、出来上がった料理がやや物足りないかな。主人が命がけで守ったタレという料理以外の背景が勝負の決めてになっているし・・・余命いくばくもない花嫁の祝言というのは、他の江戸料理物(勝手に命名)でも読んだことがあるので、やや新鮮味に欠けたが、出来上がった料理はまた違う趣で良かった。
2014/08/03
まゆちん
のどか屋シリーズ第2巻。1巻目も生死に絡む話が多かったが、今回もまたさらに切ない。どの話もよかったけど、やはり『幸せの一膳』にホロリときた。味くらべは少し物足りない気がしたので、1冊くらい使って読んでみたいなぁ〜
2013/10/02
ひかつば@呑ん読会堪能中
初読の作者。1巻目を読んでいないので何ともいえないが、人情話がどれも重いなぁ。特に1話、3話は「泣いてください」と言わんばかりの話で、この手の話が好きな人は堪らないだろうけどね。とはいえ展開が上手くて読みやすいし、最後の方に侍時代の怪しい話がチラリと出てきたのでこちらがどう展開されるのかが楽しみになった。
2013/06/29
紫鈴
「倖せの一膳」「一杯の桜湯」が切なくて 途中で読めなくなったほど。序盤で物語のスジは分かってしまうのだけどそれでもつらい。時吉さんも、死出の旅路を見送るよりも、生きていく活力になる「かえり舟」の方が張合いがあるだろう。「味くらべ」勝負の方はまあまあ無難に過ぎたが、最後が粋。紅葉屋のお登勢へちゃっかりおねだりするおちよがかわいい。☆4
2020/11/10
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