雪花菜飯(きらずめし) 小料理のどか屋 人情帖5 (二見時代小説文庫)
雪花菜飯(きらずめし) 小料理のどか屋 人情帖5 (二見時代小説文庫) / 感想・レビュー
紫鈴
因縁の黄金屋が、近くに見世を開き開店から食べ放題飲み放題を続ける。後見人についている札差と医者もきな臭い。ただには勝てず閑古鳥が鳴き、ひたすら耐えるのどか屋。トドメとばかりののれんを掛けた料理対決。黄金屋金多……名前変えてるけどより嫌らしい名前に。医者と札差が出資してるんだけど、金持ちの道楽なのか?何故こんなアホな事に加担してるのかが分からない。炒飯がこの時代からあったのは驚いた。この表紙の絵がお気に入り。☆5
2021/12/26
ひかつば@呑ん読会堪能中
4を飛ばしてしまったら火事で引っ越しただけでなく夫婦になっていたとは驚いた。出される料理は相変わらず美味そうで、真面目な質屋と月に一度の見世の話は中々良かった。ただし話この二人に絡んでくる黄金屋の取ってつけたような暖簾をかけた話はそもそも必要ないのではないかと思う。
2013/09/17
はにこ
のどか屋がまたもやピンチ。味くらべの多助が出て来てビックリ。今度はケチャップやマヨネーズやトマト。読んでいたら意外と美味しそうだったけどね。今回も勧善懲悪、めでたしめでたし。
2020/01/09
だいしょう@SR推進委員会
所帯を持ち穏やかに暮らしていた時吉夫婦が、料理比べで時吉に負けた女装料理人の嫌がらせに苦しめられ、またもや仕組まれた料理比べをすることに…。ほんとイヤな奴で、読んでいてイラッときた。けれど、舶来の調味料を派手に使う料理に、江戸時代の人間はこの味についていけるのか?と思ってしまった。だって、とろとろオムライスが出てくるんだもん。それより、指の間からホロリとこぼれた幸せを慈しみ、愛しい人への想いを胸に生きていく、そんな人々の姿に今回も泣けた。そして、そっと寄り添うような時吉の料理が温かみを感じて印象的だった。
2012/07/10
まゆちん
のどか屋シリーズ第5巻。おから飯を『雪花菜飯』と呼ぶ、江戸の人は本当に粋だなぁと関心する。メインは味くらべで破れた多助の意趣返しか。仕組まれた『味くらべ』、負けると解っていても正義を貫く姿勢が気持ちいい。そして今回も長吉がかっこいい!
2013/10/27
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