幕命奉らず 箱館奉行所始末4 (二見時代小説文庫)
幕命奉らず 箱館奉行所始末4 (二見時代小説文庫) / 感想・レビュー
Die-Go
幕末の箱館を舞台に、奉行所の調役支倉幸四郎が数々の問題に立ち向かう連作短編集。幸四郎の心服する、箱館奉行の小出大和守が奉行を辞めることとなる。そして、それを狙ったようにまた事件が起こる。読みやすいのは相変わらず。次巻最終巻は時代がいよいよ明治へと移り変わる。ってことはあの人達の登場だ! どのように描かれるのか楽しみ~!★★★★☆
2017/07/13
浅葱@
幕命奉らずという江戸時代最後の時局を表すタイトル。切れ者の小出奉行が江戸に帰るまでの事件。箱館だからの雰囲気を纏い、幸四郎の人のよさも出来る姿も事件の中にあり良かった。事に仕える真っ直ぐさが伝わって小出の見送りまでつながった。小出が去り、いよいよ箱館戦争へ。歴史の全てではないが私たちが知り得ない箱館と仕えた人物が描かれていて、歴史小説と言えるなどと真夜中に独りごちている。
2015/10/06
高橋 (犬塚)裕道
星3.5。幕末の箱館は知られていない、と思う。面白い!鈴蘭に毒、は知らなかった。
2017/04/07
虹色魚礁
読み始めると、どんどんサクサク読んでしまうこのシリーズ。 小出奉行、まだいた~!!そして、新しい奉行は杉浦奉行。エリート&スマート官僚小出と、正反対の豪放磊落&苦労人の杉浦が、仲良く引き継ぎ作業をしています。 鬼だの、閻魔だのあだ名されても、最後は部下たちが涙涙で送ってくれる小出奉行は、まぎれもなく逸材だけれども、全く世に知られていないのは、幕臣だから? 杉浦奉行の在任期間は短く、これから箱館は戦火に包まれる。最後まで奉行所、そして箱館の街を見捨てなかった杉浦奉行。次巻でいい味を出してくれるはず。楽しみだ
2018/05/30
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