甘美で痛いキス 吸血鬼コンピレーション
甘美で痛いキス 吸血鬼コンピレーション / 感想・レビュー
starbro
吸血鬼ドラキュラ(クリストファー・リー)生誕99周年ということで、山口雅也=総指揮で纏めた古今東西の吸血鬼アンソロジーを読みました。オススメは、『吸血鬼vs.日本の吸血妖径-対談-(山口 雅也VS京極 夏彦)』&澤村 伊智の『頭の大きな毛のないコウモリ』です🦇🦇🦇
2021/03/30
absinthe
執拗に?熱心に?古今東西の吸血鬼短編を集めてみた。日本・西洋6編ずつ。ゼラズニーもいれば新井素子もいる。井原西鶴による『紫女』や最古の吸血鬼作品を選ぶなど、あからさまにコーナーケースを狙った感じである。襲われたのは幻だったのか?と悩むような話から、主人公が吸血鬼だったとラストに明かされる話まで内容多彩。似たような作品が無いため最後まで楽しめる。巻末には吸血鬼関連映画、テレビシリーズも紹介され、新しいものは『鬼滅の刃』も。山口雅也さんと京極夏彦さんの対談も収録。吸血鬼愛あふれる本。
2021/03/19
geshi
古典から最新まで吸血鬼短編小説を取り揃え、関連音楽・映画・映像作品を紹介する吸血鬼まみれの一冊。山口雅也と京極夏彦の対談が二人の元にあるのがロックンロールと妖怪の違いがあっても知識が交差するのが面白い。ロック紹介と映像作品紹介は好きが奔流していて、けなしている作品でさえちょっと見たくなる。小説では澤村伊智が流石の上手さで、育児ノイローゼで生まれる心の隙間に怪異が滑り込んでくる。マグレガーの作品は論理的な理性を保ったままの探偵が怪異に触れるホラー探偵譚としてシリーズ化できそう。
2021/04/05
くさてる
みんな大好き〝吸血鬼〟がテーマの一冊。アンソロジーではなくコンピレーションなのは、小説以外の音楽、映画等の紹介や対談まで収録されているから。小説も、ボリドリから澤村伊智(傑作!)まで洋の東西、時代も幅広く取り上げられていてバラエティ豊かで面白かったです。ちょっと編者のクセは感じますが、吸血鬼好きには楽しめること請け合い。久しぶりに「吸血鬼ハンターD」を読みたくなったし、配信で探しやすくなった分、映画にも手を出したくなりました。おすすめです。
2021/04/24
ヴィオラ
とりあえず、超個人的にカットナー!今年になってその名前を目にする機会が増えて嬉しい限り。アイドルヲタ的に言うと「見つかっちゃった!?」みたいなw 今年がカットナー再評価の一年になるといいなぁ…。 他印象的だった作品といえば、「ぼぎわん」に続いて読んだ澤村伊智さんの短編が、またも育児ホラーで面白かった。初めての子育ては、確かにほとんどの人にとって未知の領域なわけで、様々な不安がホラーと割と相性がいいのかもしれない。 小説以外にも(いろいろクセは強いけどw)映像作品や音楽の紹介、対談などもあり。
2021/02/23
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