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やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)

やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)

やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)

作家
やなせたかし
出版社
フレーベル館
発売日
1982-01-01
ISBN
9784577003022
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やさしいライオン (フレーベルのえほん 2) / 感想・レビュー

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やすらぎ

ムクムクした犬のおかあさんと、ブルブルしたみなしごライオンが、やさしさをやさしさで支え合っている。寒いなら温まって。疲れたのなら胸の中で眠ってね。目を覚ませば虹がかかっているから一緒に見よう。おやすみなさい。ブルブルは大きくなってもやさしいのに、みんな見た目で驚いちゃう、悲しいけど救われる絵本。やさしさってなんだろう。やさしさって難しいようで気持ちがあれば大丈夫。不器用であってもきっと伝わるから。少しでもこころが晴れたり、笑い合えたり話せたりするとそっと温まるから。離れたくない。その想いはきっと届くから。

2023/12/02

紫 綺

種族を超えた愛情が涙を誘う。

2016/02/13

さらば火野正平・寺

この表紙は可愛過ぎる。一目見て参った。身なし子の弱虫ライオンは大きな雌犬に育てられる。愛情を持って育てられたライオン君は立派な大人のライオンに。無償の愛である。母代わりの犬の元を離れ、働きに行くライオン君。この就職先がサーカスというのがなんとも切ない。ある日、母犬の声が聞こえたライオン君は………この絵本も『チリンのすず』同様、悲劇である。しかし悲しいのに美しい。この悲劇は、ライオンという猛獣に生まれたがゆえに起きた面がある。そう思うとテーマに重たいものが隠れていると思う。オッサンの私も泣いた。

2014/08/30

小木ハム

親子愛を描いた、やなせたかしさんの絵本。表紙のムクムク(お母さん犬)の表情が優しすぎて既に泣ける。どんなに大人になっても、どんなにたくましく育っても、子供の頃に受けた愛情というのは覚えているもの。特にお母さんの子守唄なんてのは、五感で覚えてるから、ふとした時にそのやさしい声や、やさしい匂いを思い出したりする。そこには血のつながりだとか、隔てた距離は関係ないのです。遠くに旅立った2匹は幸せに過ごしているだろうか。

2017/04/06

はる

何て悲しい…。読み終わって、様々な想いに心が揺れています。やなせさん自身も幼い頃に実母と別れ、弟と共に叔母の家で暮らしていたそう。戦争でのつらい体験、若くして亡くなった弟さんへの想いも、この作品に込められているのでしょうか。ラストのムクムクとブルブルの優しい表情が温かくて悲しくて、何とも言えない。

2022/10/03

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