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スイッチョねこ (フレーベルのえほん)

スイッチョねこ (フレーベルのえほん)

スイッチョねこ (フレーベルのえほん)

作家
大佛次郎
安 泰
出版社
フレーベル館
発売日
1975-08-01
ISBN
9784577003077
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スイッチョねこ (フレーベルのえほん) / 感想・レビュー

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Aya Murakami

図書館本。読メで存在を知り手に取りました。 おなかの中から虫の声が…。あまりの音に日常生活にも支障をきたすやんちゃ子猫。自分の体の異変に戸惑う子猫にどことなく優し気に見守る大人猫。人間でいえば成長期の子供の体験と被りそうです。

2020/06/11

ぶち

いたずら子猫のしろきち。ある秋の日、きれいな声で鳴く虫を食べてしまいます。するとその虫が,しろきちのお腹の中で鳴き出してしまいます。子猫や母猫の表情や仕草の描写は、作者大仏次郎の猫を愛する気持ちが伝わってくる美しい文です。母猫のやさしい言葉使いが、子猫たちをやさしく包んでいるようで、作品をよりいっそう美しいものにしています。愛くるしい猫たちの絵、秋の風情もよく伝わってきます。どのページの猫を見ても、子猫らしさがよく出ていて大好きです。長く読み継がれて欲しい1冊だと思います。

2019/04/20

はる

あれっ、この話知ってる!幼い頃に読んだみたい。猫から見たら可愛らしい長閑な物語だけれど、スイッチョからしたらちょっと切ない…。安泰さんの絵がとてもいい。リアルなタッチなのに、猫たちの表情が凄く豊かに感じられる不思議。日本の古き良き秋の情景が心地よい。虫の声が聞こえてくるようです。上品な言葉使いも良いですね。

2020/09/12

paf ❤︎

改めて、再々々…読。素晴らしい絵本。現在安曇野で安泰展を開催中だそうな。デフォルメしていない猫たちの表情や毛並み、ゆったりと流れるようなリズムの日本語、ちょうど子どもが手に取りやすいサイズや飾らない装丁…等々、良書なのです。困って疲れ果ててるしろきちの表情が何とも言えずかわいい。大佛さんも安さんも、愛情深い眼差しで猫を観察してこれを描いたとよくわかる。ひとりでも多くの子どもに、手に取って楽しんで欲しいと思う。

2019/09/12

♪みどりpiyopiyo♪

大佛次郎の可愛らしい童話を読みました。画家違いで読み比べ。この本の絵は 安 泰(やす たい)さん。昭和期の童画家です。■秋の昆虫スイッチョと子猫の物語です。やんちゃな子猫を気遣う母猫。言葉遣いも優しくて。■コロコロとした子猫たちや、教え諭すお母さん、そしてお医者さまの、仕草や表情や眼差しが絶妙です。■子猫の驚き、悲しさ、喜び。母猫の慈愛。作話者と画家の猫愛。どうなることかと気を揉みましたが、物語の結びが自然で安心して読めました。季節の移ろいと、命の循環の物語でした。(文 1971年?、絵 1975年)

2019/09/08

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