物語の旅
物語の旅 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
子供の頃に初めて読んだ「かちかち山」から現在に至るまでの読書体験の数々を披露。「813」「深夜プラス1」「ライオンのめがね」54作品をセレクトし、書き下ろしのカラー挿画と共に紹介。やはり読書は書店で面白そうな本を物色することから始めたい、とは本人弁。
2002/04/13
そうたそ
★★★☆☆ 和田誠さんの読書遍歴を著者自身のイラストとともに振り返る一冊。結構メジャーな作品が多く、ブックガイドという意味合いでは役には立たないかもしれないが、著者とともに数多の文学作品を振り返る楽しみは味わえる。ジャンルの偏りなく、バランスよく読書をしていることに流石だなと思う。作品紹介というよりも、その作品とともに回顧するような内容で読んでいて心地よい。著者の多数のイラストを堪能できる贅沢さもあり。
2018/06/12
KAKO
「中野のお父さんと5つの謎」に出てきた。イラストが見たかったのだが、内容も楽しかったな。和田さんの読んできた本のお話。最近何故か少年少女小説に帰りたくなっている私。こうして和田さんのラインナップを見ると、絵本→漫画→少年小説→ミステリー…とほぼ同じ流れに乗っているので、自分と重なる部分多しだが、少年小説は私の場合少女小説。ミステリーで挙げられている作品は私も読んでいるが、面白いといわれている少年小説は、あらすじを知っているのみであまり読んでこなかったことに改めて気付いた。読む気分到来。これから読もう。
2024/08/31
きりぱい
ずらっと並ぶ目次から、かちかち山、アリババなんて目に飛び込んできたものだから、児童文学が選られたのかなと思ったけれど、ルブラン、ポー、ドイル、クリスティ、クイーン、ハメットやチャンドラー、ダール、ヘミングウェイと、およっ、面白い。まだまだハインライン、山田風太郎、野坂昭如、モーム、村上春樹とジャンルも雑多に続き、幼い頃からの順に語られる読書の思い出が親しみやすい。当然あらすじも出るけれど、これから読む人のためにお楽しみを伏せる配慮もしてある。脚注も充実していていい。
2012/07/14
hirokazu
2002年刊。54の物語についての「ささやかな四方山ばなし」。「ぼくの読書量ではとても読書家と言えない」とは本人の談ですが、とてもとても。ジャンルの広さには感服します。カバーイラストはいろんなキャラが乗った汽車ですが、描かれている文字は「1936」「410」「ARIES」「R.A.T」。1936年4月10日生まれの牡羊座というのはわかるんですが「R.A.T」は何の略でしょうか。もしかしてネズミ年?
2016/06/29
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