ぼうさまのき (日本むかし話 4)
ぼうさまのき (日本むかし話 4) / 感想・レビュー
ちえ
酷い嵐の次の日、渡し守が船を出すと座頭坊様の死体が流れてきた「ああ、目がみえんために水に流されたか。なんたらむごいことだ」と川のそばにうめてやった。数日するとそこから木が生えてきた…渡し守の優しさへの坊様のお礼の気持ちが村全体を幸せにしたんだろうなあ、と思わされるむかし話。松谷みよ子さんの文に瀬川康男さんの絵。途中折ってあるページがあって、開くと華やかな絵が巻物か屏風絵のように広がる。とても美しいなあ。
2019/05/25
南
お坊様の木だから、文章を囲む枠も仏教的。時々ページが厚いな、と思ったら折り畳んであったり。ご利益の多そうな絵本だった。
2019/01/27
ふじ
読友さんの感想より。表紙がべらぼう凧!もしや能代市関連の昔話?と思い手に取るも、川で木を拾う描写はあれど真偽は不明でした。とてもお優しい、坊さまの木のお話です。それに素直に群がる村の衆の人間くささたるや。各ページのレイアウトが趣あって良い。
2020/08/12
遠い日
瀬川康男さんの絵を求めて。初めて知る昔話。川に流されて死んだ坊様は、きっと渡し守や村人の手厚い埋葬とお弔いに、お返しをしたかったのだろう。なんとかして村人たちのやさしさに応えたかったのだろう。不思議な木のしわざが、なんとも魅惑的で思いやりに満ちている。中に2枚、大きく開けるページがあり、それは美しい屏風絵のよう。地の文の枠囲みも洒落た感じ。
2014/04/06
moe
読友さん推薦の本、読んでみました。ちょっと変わった本ですね。私が子どもだったら、表紙が怖くてこの本は手に取らないかも…。話は面白いけれど、絵が細かくて読み聞かせには向かないようです。
2010/09/29
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