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人生なんて夢だけど

人生なんて夢だけど

人生なんて夢だけど

作家
やなせたかし
出版社
フレーベル館
発売日
2005-02-01
ISBN
9784577030080
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人生なんて夢だけど / 感想・レビュー

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さらば火野正平・寺

新聞に連載されたやなせたかしの自伝。先に他社の自伝本を読んだので、お馴染みのエピソードはもちろん、割と詳細で良い。著名人もたくさん登場する。立川談志とTVに出たり、永六輔や向田邦子とも親しかったのだなぁ。手塚治虫よりも先輩だし。自伝を読んでふと気付いたが、やなせさんは容姿のコンプレックスがあるのか、やたらルックスを気にした記述が多い。自身のみならず他人にも。少年時代に抱いた傷なのかも。晩年の仕事は無償のものが多いのに驚く。鉄道で1500万円の黒字を出したのに、御礼に貰ったのが「メロン二個」とは。

2014/09/03

トムトム

長く生きていると色々なことがあるんだなぁ。86才のやなせさんが人生を振り返ります。戦争の話も、台湾でさほど戦闘はなく終わったと書いてあり、そういう戦争体験もあるのだなぁと思いました。私の知人のおっちゃん(制作会社チーフプロデューサー)の語る昔話も、昭和の大スターの日常みたいな話が出てきて面白い。年配の方のお話、じっくり腰を据えて聞くと楽しいのかもしれません。

2021/06/21

安国寺@灯れ松明の火

2005年刊の自伝。「波乱万丈」とも違って、「ひとことで説明しがたい」感じが漂う味わい深い自伝です。「この道一筋」の人にも憧れますが、「どう表現してもしっくりこない」人にも憧れます。よく「最近の若者はハングリー精神がない」と聞きますが、それは「今に見ていろ」のような烈しさだけではなくて、深さや広さ、客観性を備えたものもあるように思います。『人生なんて夢だけど』の後にどんな言葉が続くのだろうと思って図書館で手に取りましたが、その後まもなくしての訃報。ご冥福をお祈りします。

2013/10/20

anne@灯れ松明の火

やなせさん追っかけ中。新聞に連載された自伝。”書いた”というより、”語った”のを誰かが書き取った感じなので、非常に読みやすい。他の本で、おおまかな人生については知っていたが、より詳しく知ることができる。生い立ちのこと、”便利屋”のように様々な仕事をしたこと、晩年に近くなってから花開いたこと、何より、奥様の最期が近づいたあたりには胸打たれる。人の喜ぶ顔を見ることが大好きなやなせさん。その精神を貫き通した人生だったのだなあと思う。私も見習って、頑張ってみよう!

2013/11/18

そうたそ

★★★☆☆ まだ先の話だが、朝ドラ「あんぱん」の予習のようなつもりで読んだ。著者が85歳の時に書いた自伝であり、傍で実際に語り聞かせてくれてるかのような感じもしつつ読んだ。とにかく波乱万丈、というか何と活力に溢れた人生であることか。なかなか真似しようと思ってできるものでもないし、やなせたかしであるからこそ、この人生だったのだろう。若い頃の話も面白いが、やはり仕事が軌道に乗り始めてからの話はいろいろと読みどころがある。この人生をどう映像化してくれるのか、今から楽しみでならない。

2024/01/16

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