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きりのなかのサーカス

きりのなかのサーカス

きりのなかのサーカス

作家
ブルーノ・ムナーリ
Bruno Munari
谷川俊太郎
出版社
フレーベル館
発売日
2009-09-01
ISBN
9784577036976
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きりのなかのサーカス / 感想・レビュー

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Kawai Hideki

以前読んだ絵本作家の紹介本で、「最も影響を受けた絵本」として、結構多くの作家が名前を挙げていたので借りてきた。それなりに覚悟はしていたが、かなりアーティスティックな作りで、絵本というよりは前衛芸術作品という感じ。トレーシングペーパーを使った霧が表現され、賑やかで幻想的なサーカスを通り、やがてまた霧に戻るという構成。文章にストーリー的つながりはない。もけらもけらとか好きな人向け。

2014/10/18

がらくたどん

古い好学社版と一緒に。こちらは谷川俊太郎さんの訳でテキスト部分はちがっています。どちらがどうというよりは、その時々の好き好き。それ以上に、多分文字が読めなくても(読まなくても)問題なく楽しめる絵本と思います。谷川さんは「あとがき」でわざわざ「芸術作品を理解するときの最大の障害は、わかりたいという<欲求>である」とのムナーリの言葉を引いています。でも本書にはカバー袖に日本ブルーノ・ムナーリ協会の方の解説もついていて、まあムナーリはそう言ってますが、この本の「説明」にこの協会解説はすごく便利です(笑)

2023/08/05

がらくたどん

レビューに誘われて。筋立ての面白さやメッセージ性で心を惹きつける絵本ももちろん大好きですが、手に取って開いて触って眺めてめっくってを繰り返すことで何かを感じる絵本もとても楽しいものです。仕掛け絵本は、例えば公共図書館等に置くとなると補強装備に頭を悩ませる存在ですが、物理的な実体のある「紙の本」だからこその贅沢で楽しい読書体験ですね。感想を求める事に一生懸命にならず、ゆっくり「ふ~ん」と眺めたい絵本です。古い好学社版も八木田氏の茶目っ気あるテキストでまた違うサーカスナイトが楽しめます。もし機会があったら。

2021/09/02

らぱん

「闇の夜に」に続いて2冊目。インクは黒と緑の2色だけで、半透明の紙と8色の紙を使っている。開けた穴から見える絵の一部が手前の絵とつながる仕掛けで何度も開け閉めして遊んだ。半透明ページは裏表の印刷でめくると見え方が変わる上に見通しの悪い霧の表現として効果的だ。物語はもやもやした霧を抜けると鮮やかなサーカスが現れ、そしてまた霧の中を帰っていくというシンプルなものだが、こっそり書かれている少ない文字は、耳慣れない擬音や不思議なささやきで前衛的な世界が広がっていた。とても愉しかった。

2019/05/18

くろにゃんこ

ものすごく歴史のある絵本なんですよね。いろいろ仕掛けがあって楽しいです。ただそれを私がちゃんと理解しきれてはいないのだろうなぁ~勿体ない(-_-;)

2022/10/02

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