同訓異字
同訓異字 / 感想・レビュー
roughfractus02
本書は『字通』普及版で分離された元版の付録であり、表題も「同音異字」でなく「同訓異字」である。前者では、文字を受け入れる側が音を写すので、音と意味の対応は保たれる。が、後者では、受け入れる側の言葉に文字を充てる。「ときほぐしてよむ」という意の「訓」を表題とした本書には、古代政治の権力関係が決して単純ではなく、様々な葛藤と試行錯誤の痕跡が記されているという著者の考えが窺える。一方、漢字を画から音を捉えた本書を読了すると、漢字圏外の地域の言葉が音として漢字圏に混入する場合、「同音異字」への注目も必要に思える。
2021/01/11
Lila Eule
字通の付録の単行本化。興味深いがよみきれず。「子」甲骨文、もと貴族の子弟。殷の王子は子集といい、のち男子の字・あざなにそのよびかたを用いた。「郎」良声。甲骨文、良は穀をよりわける風箱の形、よりわけられたものを良という。良士・良人のように用い、官にあるものを郎という。
2014/09/18
渓流
説明が簡潔過ぎ、ある程度の素養がないと・・・。
2014/09/03
allen xu
读这本书的目的是書き下す汉语古诗文时作参考,所以索引很好用。但是正文如果不是写字源而是写用例会不会更实用些呢。
2018/12/17
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