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森と芸術

森と芸術

森と芸術

作家
巖谷國士
出版社
平凡社
発売日
2011-04-21
ISBN
9784582206661
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森と芸術 / 感想・レビュー

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HANA

署名本入手。「森」に関連する美術を神話や風景、絵本やシュルレアリスム、岡本太郎からジブリまで、章を分けて陳列している。アダムとイブの時代から現代の抽象画まで、人間の生活の歴史は、森というものに如何に影響を与えられているのか。あと収録されている中では慣れ親しんでいるせいか、西洋の森よりも日本の森が見ていて心が落ち着く。問題点としては少々画が小さいこと。展覧会の図録と考えればそれでいいのかもしれないけど、実物を見ていない身としては不満が残る。

2013/03/11

mshiromi

自然現象や、文明による森の退廃など時代の流れで様変わりしてきた森。『はるかなむかし、人々は森に住み、森の恵みを糧にくらしていました。のちに農耕と飼育をおぼえて森をはなれ、森を伐採したり焼畑にしたりするような「文明」を築いてからも、人間は森という故郷に「楽園」の思い出をかさね、ノスタルジアをいだきつづけてきました。』ルソー、ゴーギャン、バルビゾン派と写真、ボマルツォの森、アールヌーボー、アンデルセンにシュールレアリズムの芸術家達の作品など多数あります。どんぐり、西洋のオークの崇拝、ケルト人の北上。

2015/07/11

nizimasu

随分前に現在改装中の庭園美術館で、このタイトルの展覧会を見た時に、ものすごいインパクトをうけた。ソローの森の生活や、風景画へのヨーロッパ人の憧憬というのは、森というのが楽園というイメージと離れがたく結びついていたのだ。早くリタイアして隠居するライフスタイルにしてもそこには、聖書やケルト、ギリシャ神話などからのインスピレーションが多層的に潜在意識に眠っているようだ。中でもゴーギャンがタヒチの島から楽園を感じたのは、単に、地元の娘とできてしまっただけではない、南の楽園の持つ解放的な風景だったのかと思い至る

2014/01/03

きりさめ

古今東西で表現されてきた「森」の捉え方が面白い。ある時は楽園になり、またある時は文明と対立する存在であったことが、さまざま文学や美術から読み取れるということをこの本を読んで改めて知った気がする。ただ何も考えなくても緑が豊かな森が描かれた作品はずっと見て居たくなるほど癒やされるものだろう。

2016/06/27

Saku

芸術の森で見た『森と芸術』展の図録として読んだ。監修が巌谷國士氏なのでシュルレアリスムと森のつながりが面白い。あと聖なる森『ボマルツォの怪物公園』が紹介されているのも澁澤ファンとしてはうれしい。

2011/10/02

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