岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ
岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ / 感想・レビュー
安南
懐かしさに駆られて手に取った。岡崎漫画は身近な存在だったと記憶していたが、こちらを読んでみると知らない作品が多く、単行本を買った漫画は『リバーズエッジ』ぐらい。あとは雑誌の連載をたまに読んでいたぐらいか。 ただ、この岡崎京子周りの文化には親しんだ記憶があり、この本はそういう意味で青春の一時期を思い出させてくれた。
2015/02/17
きいち
昨年の世田谷文学館での岡崎京子展の図録。展覧会にはギリ間に合って、岡崎京子の絶望してるようででもポジティブな世界に身をおくことは素敵な体験だった。この図録、買って帰って見てたときにはその世界をまま追想しただけだったけど、一年たって読んでみると、これはまったく別の体験だ。岡崎自身の文字たちと、同時代のクリエイターたちの20年を経ての今の言葉たちとを合わせて読んでいくことで、岡崎が今も活動している世界ができあがってくような。◇ラスト、岡崎京子のこの20年を支えてきた弟さんの文章がいい。完結せずに続いてく物語。
2016/11/29
ぐうぐう
世田谷文学館で開催中の『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』の図録。とはいえ、図録の域を超えた充実の内容だ。企画展に展示されていた原画は当然のことながら、岡崎にゆかりのある著名人がコラムを寄せている。企画展を鑑賞中は、どこか幸福感に抱かれていたが、この図録を読んで、不覚にも泣けてしまった。コラムは岡崎の人となりや作品分析など、それぞれだが、よしもとばななもオザケンも、大塚英志もいとうせいこうも、すべての寄稿文に共通しているのは、岡崎京子への愛情に溢れているという点にある。(つづく)
2015/03/14
RYOyan
展覧会期間中に世田谷文学館へ行けなかったので負け惜しみ的に買った一冊。もう、あれから19年も経ってしまったんだなぁ。僕が作品と出会ったのはそれ以降なんだけど感慨深い。あの頃の疾走感を思い出してじんわり来たな。当時のswitchの特集だっけ、あれでガツーンと来てハマったのです。
2015/11/24
タカラ~ム
世田谷文学館の「岡崎京子 戦場のガールズライフ」展にようやく行ってきた。本書はその公式カタログである。そのボリュームと充実度は、カタログの域を超えている。岡崎京子の作品、彼女の生きてきた時代、岡崎京子に魅せられ彼女にハマりこんだ著名人たちの寄稿文。本書だけで岡崎京子の世界をたっぷりと堪能することができる。本レビューアップは3月29日の朝6時過ぎ。企画展は3月31日まで(ただし3/30(月)は休館日)。残り僅かだけど、行ける方は是非世田谷文学館に足を運んでください!
2015/03/29
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