往生写集
往生写集 / 感想・レビュー
たまきら
荒木経惟の失われたものを振り返るような、愛のかけらを集めたような写真集です。すでに発表されている写真ばかりですが、こうやって編集することで残された写真家の心情がこちらにも伝わってきます。チロの老いと遺骨までを撮影した一連の写真は、九相図巻のよう。この写真家のことを知らない人が最初に手に取るのに良い一冊だと思います。
2023/04/04
こばまり
この春、豊田市美術館を皮切りに全国3箇所で開催の個展にあわせて刊行された作品集。私の手元にある一冊はジャケが異なり、表表紙は自宅マンションのバルコニーでくつろぐ陽子さん。裏表紙は陽子さん亡き雪のバルコニーに跳ねるチロ。集大成と言える1冊です。東京では2014年10月22日より、資生堂ギャラリーにて開催される由。
2014/07/18
tu-bo@散歩カメラ修行中
荒木経惟の遺言ともとれる 写真集です。※本人は、まだ生きていますけど。
2014/09/23
くさてる
性と死。充満している生々しさとどうしても届かない空虚さ。「おそらく生きていくということは、活気づきつつ衰えていくことなのだ」という浜田優による解説の一文がすべてを現しているような写真集でした。また、同時に収録されている藤野可織の「Aと私たちみんなの秘密」という短篇が、短篇としても独立しているし写真集の解説としてもすごく良かったです。
2014/05/20
雨巫女。
《私-図書館》陽子さんもチロも登場。チロが、年老い死を迎える姿は、辛かった。実家のれおも、だいぶん年をとってきたから、切なくなる。
2014/06/01
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