魂の航海術 -死と死後の世界- イメージの博物誌 10
魂の航海術 -死と死後の世界- イメージの博物誌 10 / 感想・レビュー
evifrei
資料集。古代から現代に至るまでの、死後の世界に対する人間の価値観を中心に解説する。死後の世界は東洋では主に水平的な距離にある世界(海の果て・河の向こう)として捉えられるが、西洋では天国・地獄・最下層の煉獄として垂直的な距離にある世界と捉えられるという発想は初めて気付いた点だ。また、エジプトやチベットの所謂『死者の書』が西洋にも存在していた事も初耳。(『アルス・モリエンディ』と呼ばれているらしい。)急性期の精神病・LSD・臨死体験による死後の世界のビジョンは共通したものであり、死と再生をテーマにしている。
2019/12/29
感想・レビューをもっと見る