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原水爆漫画コレクション4 残光

原水爆漫画コレクション4 残光

原水爆漫画コレクション4 残光

作家
赤塚不二夫
杉浦茂
東浦 美津夫
影丸 穣也
松本零士
陽気 幽平
永島慎二
渡 二十四
花村えい子
中沢啓治
池田理代子
西 たけろう
林静一
山田 英生
出版社
平凡社
発売日
2015-07-27
ISBN
9784582286946
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原水爆漫画コレクション4 残光 / 感想・レビュー

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さらば火野正平・寺

全4巻の原水爆漫画コレクションも本書で完結。この4巻は13の短篇が載っていて、一番コレクションっぽいのではなかろうか。杉浦茂の『ゴジラ』まである(暢気で面白い)。「何だこれは?」という珍妙なものから、中沢啓治の名作『黒い雨にうたれて』まである。千羽鶴縁起というべき花村えい子『なみだの折り鶴』や赤塚不二夫の可愛い『点平とねえちゃん』、パロディされる少女漫画の原形の典型である池田理代子『真理子』等などバラエティーに富んだ一冊。よくある反戦漫画アンソロジーと一味違う貴重な叢書であった。解説は正木基。

2015/08/26

たまきら

何編か既読でしたが、永島慎二さんの短編は知りませんでした。感想を送ってくれたらお好きな原稿のページを差し上げます、という当時の世情がなんだか面白かったです。

2021/07/23

出世八五郎

永島慎二の漫画家残酷物語を検索していたら是に辿り着いた。読んで思ったことは忘れていたということ。忘れちゃいけないことを忘れていたということ。故に8月6日9日近くになったら、原水爆関連の書物を読む習慣を身に付けようなんて思ったりもした。・・・はだしのゲンで有名な中沢啓治[黒い雨にうたれて」の描写の中に、被爆者を焼いた死体の骨が現在の江波町(元軍隊の射撃演習場)に3mの高さで何十箇所も積み上げられた・・・とある。そして、進駐軍がそれをブルドーザーでつぶし片付けたとある。中沢氏の作品は米国への恨みで横溢してる。

2017/01/04

ツキノ

8月6日に読んだ。1950年代から70年頃に雑誌に収載された中短編のアンソロジー。。シリーズ最終巻で「残光」というタイトル通り、主に原爆投下、終戦後の時代が描かれている。有名どころでは赤塚 不二夫、23歳で「松本晟」名義の松本零士、池田理代子、永島慎二、「はだしのゲン」以前に発表した中沢啓治など。当時の若い読者にとって同年代の人が原爆症に苦しんでいること、原爆症が原因で悲しい別れがある、ということが漫画を通じてわかる。作品についての「解題」もあり、価値ある本。

2015/08/06

えふのらん

昭和三十年代からのセレクション。第一巻曙光が網羅していた昭和二十年代後半から十年が経過していることもあってどの作品も政治性を前面に押し出している。最も強烈なのは中沢哲司の黒い雨にうたれて。原爆症の恨みを晴らそうと白人殺しに奔走する殺し屋が主人公で、執念と暴力性、歯に着せぬ物言いははだしのゲンに通じるものがある。ベルバラの池田理代子が手がけた真理子は原爆症の同級生と家庭教師を看取った少女が平和を訴える作品。林静一の吾が母は日本の米国追従を批判した風刺。どれも事実から主張への飛躍があり、昭和二十年代とは一風変

2023/12/15

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