ぼおるぺん古事記 三: 海の巻
ぼおるぺん古事記 三: 海の巻 / 感想・レビュー
えちぜんや よーた
子どものころに聞いた「山幸彦と海幸彦」のエピソードについて。親に読んでもらった童話よりも分かりやすかったw 2度目に読むときは台詞なしで読みたい。あとがきでこうの先生自身もおっしゃっているが、古事記の中巻と下巻(人代の話)にもぜひチャレンジしてほしい(このシリーズは古事記の上巻で神代の話)。神武天皇以降しばらくの歴代天皇については、たくさんの解釈の余地があると思う。ぜひ先生の解釈と画力で古代日本を描いてほしい。期待してます!
2016/12/25
yoshida
最終巻。天孫降臨。天照大御神は出雲の国の統治に日子番能邇邇芸命を降す。大山津見神の娘、木花之佐久夜比売に求婚する。姉の石長比売は追い返してしまい、以降は寿命が出来る。火遠理命と豊玉比売の出逢いと別れ。海神。魅力的に描かれる神々。読み飽きずに、眺めているだけでも楽しい。私に古事記への扉を開けてくれた作品。名作!
2014/12/12
ムッネニーク
126冊目『ぼおるぺん 古事記 三 海の巻』(こうの史代 著、2013年2月、平󠄁凡社) ボールペンで描き出される『古事記』の世界、これにて完結。主人公はアマテラスの孫ニニギ、そしてその息子である海幸彦へと引き継がれる。 アマテラスを天岩戸から誘い出したアメノウズメたち初期の面子が再び登場するというのは、正に漫画の王道展開。古代の人々もこういう展開が好きだったんだろう。 『古事記』にはまだ「中巻」と「下巻」があるようなので、そちらもこうの先生に描いていただきたい。 〈いもはわすれじ よのことごとに〉
2024/10/04
アキ
天孫降臨、木花之佐久夜比売、海幸彦・山幸彦のお話しなど知ってる名前やお話しも出てくる。古事記をぼおるぺんだけでマンガにした発想は独自のもの。神様の系譜が最後にまとめてマンガで描かれており、よくぞここまでキャラ化したものだと感心すると同時に、ありとあらゆる神様がいたんだなあと思う。古代の人々は自然のあらゆる対象物に神々の名前をつけるという行為で、自分の住む世界を分類し体系化しようとしたのだろうか。これで古事記全体の3分の1だそう。ここまで2年かかったらしい。残り3分の2も神様がマンガになるのを待ってます。
2019/11/03
鱒子
kindle 国譲りが終わり次の大事件は「天孫降臨」。アマテラスの孫ニニギが日本に降り立ちます。しかしまぁこの男なかなかのクソったれ。イワナガに恥をかかせ、サクヤの貞操を疑います。そして童話でおなじみ海彦山彦へ。——オオクニヌシ、ヤマサチ、当時の日本ってもしかして末子相続だったりして?あぁ3巻完結、残念。スピンオフ希望!
2023/06/26
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