生きづらいでしたか?: 私の苦労と付き合う当事者研究入門
生きづらいでしたか?: 私の苦労と付き合う当事者研究入門 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
『ツレがうつになりまして』の細川貂々によるマンガ当事者研究入門。「当事者研究」という言葉も近年よく聞く言葉だが、具体的にどんな研究なのだ?と思っていた私にとっては良いとっかかりになったと思う。著者が訪問した「べてるの家」の姿には少なからず驚いた。私も行ってみたくなった。結局、人間は自尊心をいかに持つべきかという事をあれこれ考えさせられた。そして、弱くとも生きていけるのが人間の世界でなくてどうするのだ。弱肉強食の畜生道に堕するのは俺は嫌だ!と『のぼうの城』ののぼう様のような事をふと考えた。あれもこれも名著。
2020/03/18
空猫
『ツレうつ』を読んで以来の細川貂々サン。ご自身を含め「生きづらさ」を抱える人たちがテーマ。刺さった言葉→…あなたがネガティブなのはそう育てられたから。それでいいと自分を認める。「こうすべき」という枠にはまると動けなくなる。酒ばかりで働かない父に「悪い父をやってるなんて勇気あってエライ」とほめる。困っている人を「助けなきゃ」とヒーロー行動すると失敗する。人となりと行動(人格と問題)は別モノ。そのままを受け止める事が一番大切。
2022/04/11
のんぴ
Net Galley。ツレうつ著者のてんてんさんが統合失調症の当事者研究をしている「べてるの家」を見学して、生きづらいもとになっている「問題」にフォーカスして、共感したり解決法を考えたりする方法を知り、当事者研究は一人でもできるとことから、自らも「ぼっち研究」を行う。それまでは自分が集団の中で異質と感じていたが、そう感じている人は結構多いということ。ネガティブのままで全然オッケー、むしろ大切にした方がいいこと。「幸せのボッチ研究」で幸せを妨げていた要因に気づき、幸せを感じる能力が上がった。
2019/01/18
なるみ(旧Narumi)
さらっと読めるのですが、さらっと読みすぎたのか、当事者研究が結局なんなのかは読後消化しきれませんでした。けれど生きづらさを抱えているいろんな人、大人も子どもも、自分の生きづらさをホワイトボードなどに書き出して、可視化して、何が生きづらさの原因なのか、他の人と話しながら考えていくプロセスが本書で読めたのは学びとなりました。
2019/06/20
cao-rin
生きづらい。ネガティブ思考。自己肯定感が低い。発達障害。云々…。気になるワードが満載である。「当事者研究」?初めて聞く言葉だが、これまた気になる。でも自分の弱さを受け入れ、開示していくって…かなりハードル高く感じちゃうな。何せ自己肯定感が低い人は自分を受け入れる事が何より難しいんだから(ー"ー;) 自己肯定感が低くて、めんどくさくて、やさぐれててへそ曲がりで天の邪鬼の私でも変われるかな( ̄▽ ̄;) 【Net Gallery】
2019/01/19
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