サル学の現在
サル学の現在 / 感想・レビュー
山口透析鉄
最初は図書館で読み、後々古書も買いました。手違いで文庫版も古書で買ったのに最近、気づきましたが。 京都大学霊長類研究所の精鋭研究者たちが出てきて、極めて興味深く、元科学少年だった私にも響くものだらけの1冊で、巻頭インタビューが故・今西錦司先生だっのもイイです。 京大前総長・山極氏がマウンテンゴリラの同性愛行動を発見したのも画期的で、この辺はボノボも非常にお盛んなんですが、それ故にか、平和な社会を営んでいるようでもあり、考えさせられる内容ばかりです。 京都大学霊長類研究所が解散し、残念すぎます……。
読書の鬼-ヤンマ
1991年11月5日第4刷、図書館本。本書、菊版。サイズ以上に大きく、広く深く、そして重い。所謂、サル。数々の種のサルの生態からヒトを考察。そもそもヒトとはいかなる存在か。ヒトのヒトたる所以はどこにあり、ヒトと動物は本質的にどこで区分され、人間性とは何なのか。何が人間的であり、何が人間的でないのか。食べ、寝て、セックス、子づくり、遊ぶのはサルに限らない。会話、ハーレム、同性愛、子殺し、子を殺し発情、カニバリズムのサル社会。それらは、ヒトの世界でも散見され珍しくもない。いや、今のヒトは、サル以下となったか?
2022/06/23
田中はにわ
高校時代に生物の先生に薦められて読んだ本を、「サピエンス全史」を読むために、数十年ぶりに本棚から出した。
2017/12/17
黒胡麻
現在といっても今から25年も前か。最新の研究ではどこまで進んでいるのか。これからフォローしていきたい。しかし面白かった。ピグミーチンパンジーやゴリラは微笑ましいがチンパンジーのカニバリズムにはゾッとした。
2015/01/31
はちこう
30年前くらいに購入して未読だった。なぜいまごろ引っ張り出して読んだのかわからない。暇になったからかなぁ。中身は研究者とのインタビューをまとめたのもで、今西錦司先生以外は若手研究者である。しかし、いまこの若手は大学の学長になってい類山極寿一先生はじめみな大御所と呼ばれる立場に収まっている。自分の研究を全うしていたのだなぁと考えると素晴らしい。途中で道を変えることもせず1つのことをつづけることは並大抵なことではない。そんな人たちと何も続かなかった自分との比較が辛かったが内容はよくまとまっている。
2022/11/07
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