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「51C」家族を容れるハコの戦後と現在

「51C」家族を容れるハコの戦後と現在

「51C」家族を容れるハコの戦後と現在

作家
鈴木 成文
上野千鶴子
山本理顕
布野修司
五十嵐太郎
山本 喜美恵
出版社
平凡社
発売日
2004-10-01
ISBN
9784582544275
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「51C」家族を容れるハコの戦後と現在 / 感想・レビュー

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浅香山三郎

上野千鶴子さんの『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』を読んでから読んだ方が良かつたかも知れない。シンポジウム記録なので、読むのは容易いが、理解は又別のやうなところがあつて、上野さんの戦略的な喧嘩の売り方と、鈴木さんの上手いかわしが、本筋と関係無くはないが、印象に残つた。 建築家の考へることと、社会学者の考へることをぶつけ合ふと確かにかうなりますわなあ、と思つた。

2017/10/21

††悪意と悲劇 ††

51Cの設計に携わった鈴木成文氏が「51CとnLDKは連続してない」と怒ってますけど、それは当事者たる建築家の視点からはそうでしょうけど山本氏や上野氏の方が正しいと思います

2017/01/13

リッキーまち子

51C型が一気に供給されるのが公団設立後の56年以降で、当時羨望されたアーリーアダプターの団地族は、世帯数が住戸数を上回る68年以降となる頃には持ち家へと移ってしまっている。団地は大量供給によって10年程度でありふれたものとなった。ポイントハウスやテラスハウスも効率の観点から建たなくなる。nLDKに住みながら夢のマイホームを夢想する時代に移る。ところで順応型住戸というものは引越しよりも敷居の低い柔軟なモデルなんだろうか。これからより、段差の無い家へ、南向きの家へと引っ越しやすくなる。住戸は余っている。

2013/02/28

玉子

上流への憧れってのがスコーンと抜けてるのがよーわからん。「よいくらし」への憧れっていうか。住宅業界がわるいっ!ってだけじゃねえ。消費者って言葉出したの上野千鶴子ぐらいじゃない?

2012/07/14

山本知慧

建築はある種の理念を掲げて、社会の軌道を修正していくべきだという(建築計画学のエゴのような)鈴木成文の理論と、住宅にも統辞論(空間の規則)と語用論(実際の使われ方)にギャップがあるように、社会学はそのギャップを照らしていくことからはじまるという上野千鶴子の理論が対比的でとてもおもしろかった。そして山本理顕は、理念やモデルよりも常に先にある現実を汲み取って、新たな家族像と同時に住居をつくっていくという立場にあり、三者三様のおもしろいシンポジウムだった。nLDK型に批判的という点では三者ともに一致している。

2012/03/22

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