角野栄子 エブリデイマジック (218) (コロナ・ブックス 218)
角野栄子 エブリデイマジック (218) (コロナ・ブックス 218) / 感想・レビュー
ちゃちゃ
エブリデイマジック(日常の不思議)に満ちた角野作品。表紙は真っ赤な洋服を身に纏い微笑む角野さん。とても84歳には見えない。その生き生きとした素敵オーラ溢れる写真に心奪われ、彼女の人生の一端を垣間見たくて手に取った。24歳の時にブラジルへ渡り2年間の長期滞在の後、欧米への長旅へ。見聞するものすべてが新鮮で期待感に満ちている、そんな旅の経験が彼女の旺盛な好奇心の礎を成し物語へと昇華されていったのだろう。「かくあるべし」という常識から離れて心を自由にする。日常の小さな不思議が豊かな想像の世界へと誘ってくれる。
2020/01/10
baba
子どもと一緒に読んだ「おばけのアッチ」シリーズや「魔女の宅急便」に馴染み、国際アンデルセン賞を受賞された事は知っていましたが、角野さんの柔軟な発想と自由で大らかな作風はご自身の経験からなのですね。24歳で自費移民としてサンパウロに2年滞在し、その後ヨーロッパ、カナダ、アメリカと世界を廻って帰国された、その実行力に脱帽です。ご自分の好きなものに囲まれて暮らす、元気を貰いました。
2019/12/04
なつ
1935年元旦生まれ、現在87歳の角野さん。この本でお若い頃の著者を初めて拝見。何て可愛いんだ!でもそれだけじゃない。意志のある表情。真理を湛えた澄んだ瞳。凛とした佇まい。それらは今も変わることなく、積み重ねられた+α=色白な艶肌、グレージュカラーのショートヘア、カラフルな洋服&アクセサリー、個性的なキュートなメガネ。元気溌剌、思い立ったら即行動、笑顔が素敵な、美しい人。著者の本を拝読する度に憧れ度数が上がってく。「こんな人に!こんな女性に!こんな80代に!」秘訣はきっと『日常の魔法/エブリデイマジック』
2022/11/30
ダリヤ
すてきな生き方。 娘リオさんの描いた魔女のイラストがあったおかげで、魔女の宅急便に出会えたんだなぁと感動した。 思い出は黒い手帖の中。 角野栄子さんの風景はペン先から流れるように記録されていく。 読むことで私たちはその景色や人々や想いに触れることができる。 幸せなことだなぁとしみじみ思った。
2024/03/02
とよぽん
角野栄子さんの生い立ちから結婚、移民生活、帰国後の創作活動や旅行など、作家と作品をつくってきたものが次々と披歴され、とても魅力的な1冊だ。9月に講演を聞いた時も、とてもお元気そうだった。私もエブリデイマジック(日常の不思議)あふれる毎日を送りたいと思った。
2019/11/16
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