戦後思想の名著50
戦後思想の名著50 / 感想・レビュー
おさむ
よく名前を聞いたことのある「左翼系進歩人」の著書が多いのですが、50冊のうち、実際に読んだ本は「きけ わだつみのこえ」「忘れられた日本人」「何でも見てやろう」「バナナと日本人」「育児の百科」の5冊きり。自らの不明を恥じるばかりです・・。
2016/02/02
原玉幸子
著作を読み、且つ何故その様な本が書かれたのかの精神・文化的位置付けを(体系的に?)知ることで、自身の血肉になる気がします。編者自省の「日本人著者限定」の偏りは止む無しとして、選書の質に加え、編者岩崎の『夭折する青春の自画像』や、嫌悪感情が先立った表現はどうかと思いつつも首肯する鄭暎惠『東アジアのポストコロニアリズム』のコラムは、読みたかった切り口でした。戦争責任、公害、ジェンダー、在日……主題の掘り下げを自身に思えば「碌な歳の取り方をしなかったなぁ」です。(◎2021年・夏)
2021/06/04
壱萬参仟縁
いろいろな論点があるが、中でも古くて新しい命題は、「文化と文明」の関係性である。本著ではドイツの事例が紹介されている(p.595)。たとえば、ドイツでは言葉が文明よりも価値が高いとみなされ、文化が高く評価されている。文化が個性的なのに対して、文明は普遍的である、という見方もある。「文明は宮廷が体現するフランス的な価値であり、文化はその宮廷と貴族に反発する知識人や上層市民階級の価値であった」(同頁)。ここで興味深いのは、原発に対する各国のスタンスである。原発とは、文化なのか、文明なのか、問いなおしてみたくも
2012/04/12
v&b
拾い読み。ブックガイドとしてまずまず優れているのでは。色川武大『明治精神史』が60年安保を背景にした本だなんて、まずわからないもの。※後で、読みたいと思った本を加筆予定。
2011/11/07
人民の指導者
玉石混交の書評集。50冊の選び方は良いのだけれども、ところどころにひたすら自己理論を自己用語で展開する衒学的オナニーが散らばっていたのが残念。
2011/06/10
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