中川李枝子 本と子どもが教えてくれたこと (のこす言葉KOKORO BOOKLET)
中川李枝子 本と子どもが教えてくれたこと (のこす言葉KOKORO BOOKLET) / 感想・レビュー
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中川李枝子さんの本との出合い、本で世界を広げていったこども時代、疎開していた北海道での生活、保育士時代の「ぐりとぐら」の誕生秘話、石井桃子さんと過ごした日々など興味深い話が満載。中川さんの人柄がにじみでた穏やかな語り口調にひこまれる。そして、「児童文学のテーマは成長。質の良い本は読者も成長させる。主人公になりきって共に成長していく自信と安心、希望を与えてくれるのではないかしら」に共感。巻末のブックリストも参考にしたい。
2019/08/04
こふみ
サブタイトルが「本と子どもが教えてくれたこと」。 「家庭が大事」や「児童憲章の三原則」の言葉にわが身を省み、子どもの教科書で読んだ「くじらくも」に戦時中の思いが込められていることを知ることも出来て、今読めてよかった本でした。
2019/06/26
てんちゃん
中川さん、幼少期、戦争中だったとは言うものの、お父様お母様ともに聡明で、育ちの良いかただなぁ。後半の中川さんが平和を望む想いに考えさせられる。たとえ、争いを望まなくても、時として人は強引に戦いに巻き込まれる。お子さまの『お母さんを守るために戦う!』という発言。著書の中では中川さんは否定的だったけど、ウクライナの情勢を目の当たりにしている今、この発言は間違いだとは思えない。武器をとれば平和は遠退くのかもしれないけど、人はやっぱり守るものがあると、理想を手放してでも、戦う生き物なのではないか。
2022/05/15
ムーミン2号
『いやいやえん』や『ぐりとぐら』の作者である中川李枝子さんの語り下ろし自伝。小さい頃から本との関係が濃密だったことがよくわかるが、ご本人のベースはあくまで「保母(今では保育士)」。その中でこそ生まれた作品たちであることがよくわかる。学生時代、学外実習先のホールに掲げられていた児童憲章があれば、例えば校長室にある「親切に」などのような各校の目標などいらない、というお説ごもっともである。そして児童文学とは「成長」をテーマとするものであり、それは読者をも成長させるものだ、という。楽しい語り下ろし作品だった。
2019/08/31
きつねねこ
少しも偉ぶることのない中川さんの言葉はすっとこちらに沁みてくる。そして、日本の児童文学を語るとき必ず出て来る石井桃子さん。石井桃子という人が居てくれて、長年にわたりいい仕事をし続けてくれたことを本当にありがたく思う。
2019/06/08
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