政治をするサル: チンパンジーの権力と性 (平凡社ライブラリー う 2-1)
政治をするサル: チンパンジーの権力と性 (平凡社ライブラリー う 2-1) / 感想・レビュー
めがねまる
広い放飼場で飼われている20頭ほどのチンパンジーの集団をつぶさに観察し、集団内の力関係や生態を観察した動物行動学の本。第三者に働きかけて自分の有利に事を運ぶことを政治と言うならチンパンジーは政治に長けた生物で、人間と同じような生き物何だなぁと実感できる。多分自分よりよっぽど立ち回りがうまい。各チンパンジーの個性の紹介が特に面白かった。
2022/09/16
オズ
原題は"CHIMPANZEE POLITICS"であり、"チンパンジーの政治"とでもいう方がより正確と思われるが、分かりやすさを重視したためこのタイトルになったのだろう。オランダ生まれの著者がアーネム・コロニーのチンパンジーたちを研究し、行動生物学の成果として一冊の本にまとめている。
2022/06/05
k
「アーネムでの仕事が私に教えたことは、政治の根は人間性よりふるいということである」
2009/03/07
渓流
政治とは何かにもよる。
2015/12/23
Arte
「私的有名だけど読んでなかったシリーズ」の続き(何冊目だ…)。70年代にオランダの動物園でチンパンジーの観察をした話だが(飼育下での観察なので、野生群はまた違うらしいが、その分緻密に観察できる)あまりにも人間に似ていて、読んでいて恥ずかしいことしきり。「(飼育下でずっと一緒に生活するので)すぐにキスしたり、ハグしたりして和解する」「毎日上位者に挨拶する」「服従していることを示すために、オスは頭を守り、メスは尻を差し出す(性器を検査させたり匂いをかがせる)」
2024/09/14
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