未来からの手紙: チャペック・エッセイ集 (平凡社ライブラリー ち 1-2)
未来からの手紙: チャペック・エッセイ集 (平凡社ライブラリー ち 1-2) / 感想・レビュー
amanon
「未来からの手紙」は、当時の世界情勢を背景に描かれたものであるため、ややわかりにくかった。できたら、当時の状況と照らし合わせた詳細な解説が欲しいところ。特に日本の項に関しては、同じシリーズのエッセイ集では、かなり好意的に書かれていただけに、「がっかりさせられた」と書いた作者の真意が気になる。「言葉の批評」は何となくアランの「幸福論」を思わせる機知に富んだエッセイ集だが、その分言葉の微妙なニュアンスをくみ取るのにやや苦労させられた。これは恐らく翻訳の問題でもあるのだろう。余談だが、表紙のイラストが好きだ。
2012/10/25
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