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現在と未来 (平凡社ライブラリー)

現在と未来 (平凡社ライブラリー)

現在と未来 (平凡社ライブラリー)

作家
カール・グスタフ・ユング
Carl GustavJung
松代洋一
出版社
平凡社
発売日
1996-11-13
ISBN
9784582761719
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現在と未来 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー

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はなよ

個人の意志こそが社会を作り出すとユングは言っている。現代の情報拡散速度はユングの想定したものより遥かに早く、大きくなっていく。医療の発展で増えすぎた人の意志は大きな流れとなって、もはや国家の代わりといえるほどの規模になってしまった。その流れで、個性を持った個人の意志がますます追いやられてる。ユングの時代ですら技術に人の意志が追いついてなかったのに、現代では更に酷くなっている。国家からの支配からは逃れる事が出来ようとも、人の意志が作った流れには逆らえない。自分だけの個性を纏った意志を持つことが重要だと感じた

2018/03/12

roughfractus02

前世紀前半の2つの大戦を生きた著者の文明論を収録した本書は、意識を個人に限定し、集団的無意識を過度に補償させて集団ヒステリーを起こす様をナチスドイツに見、その緊張に対してインドの関係中心の意識を対置して意識と無意識の補償関係から社会形成の相違を説く。無意識を排除する意識の過度の制限は、元型の一つである影に自己に反する考えを反映させ、肥大させる。著者は、この内なる影を悪なる対立概念に単純に外化したキリスト教を批判する。本書は、歴史上の共産主義が消滅しても、集団主義へ向かうと誇大妄想を形成する心的構造を示す。

2021/05/18

坂田竜二

大学の専攻で心理学を学んでいた時、統計学ありきの研究や理論に漠然とした疑問を感じていたが、この本によって私自身の言語化できずにいた考えを補填できたように思う。この本の内容は下手な自己啓発本よりも現代人のQOLを高める事を助けるものが述べられているし、文章も語りかける様に柔らかく、かつ力があり、格好良さを感じる。以前知り合いから、「現代に敢えてユングを読む意味はあるのか」と問われたが、この本を読み、今こそユングは再発見させるべき価値がある、と認識した。

2014/10/01

瀧本往人

ユングにおける「水爆」に関する記述をピックアップしてみた。どうしてもユングというとオカルト系のイメージがつきまとうが、「影」理論は重要な指摘であり、「影」として「水爆」を考えることは、「原発」にも適用されるべきだと思う。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11489310296.html

2013/03/13

きひら

新たな見方を提示する

2015/05/31

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