スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー)
スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー
はなよ
ところどころにあるスロービジネスの宣伝が無ければ満点を与えたい本。そもそも、効率や将来を気にせず今を楽しむために生きるという主張と、地球環境を守るために食や家を自然に近づけるという主張は矛盾しているように感じられる。
2018/07/28
なつ
『昔は「生きる」のに理由など要らなかった。「生きる」ということに過不足はなかった。そう感じられたのはなぜだろう。多分いのちというものが自分には収まりきらない自分を超えた自分以上の存在だと感じていたからではないか。そこでは現代の我々が思うようにいのちは自分の所有物ではない。それは神秘であり奇蹟。それは聖なるものと感受されていたのではないか。「今」はいのちの表現であり「答え。その「今」をその「答え」を人間はひたすら生きてきた。』ここを読んで『「今」は神からの賜物。だから英語で「present」』を思い出した。
2015/08/10
玲
文化人類学の平易な良書でありながら読み物としても面白かった。将来ばかり追いかけて今を大切に生きていないという指摘にどきりとさせられる。この本では、自分のペースで生きることが全肯定されている。障害があるからといって「健常者」に「感謝」しなくてよいのだということ、共通目標に向けて頑張ることをしないということ、愛嬌ある怠惰のすすめなどが印象深かった。地球全体に「北」の文化が流布すると文化人類学は消えてしまうという悲しい未来予測。
2013/01/10
かずぼん
時代の流れの速さに抗って、スローに生きる意味を改めて問いかける刺激的な本である。
2023/12/18
morgen
友人に勧められて。 スピード社会を見直す論説をスローをキーワードにして、食、住宅、経済、セックスなど、様々な側面ごとにまとめた本。スローライフのやや学術的な入門書。 将来のために色々我慢して、今をきちんと生きていない人が多い、というような指摘が心に残った。大量生産された加工品ばかり利用して、時間と手間を掛けずに忙しく暮らしていると、本当に大切にすべきものを見失うんだな。自戒を込めて。
2012/01/28
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