ボディ・サイレント (平凡社ライブラリー ま 15-1)
ボディ・サイレント (平凡社ライブラリー ま 15-1) / 感想・レビュー
ステビア
人類学者が自らの身に降りかかった身体障害という事態について考察する。名著。
2020/10/25
てぬてぬ
第2部の身障者について、社会の差別意識と身障者自身の被差別意識について分析した内容が面白い。 死に至る病にかかったロバートマーフィーと、死を間近で見続けたVEフランクル、死を挟んで向かい合う同時代の学者の出した結論が、「生はそれ自体が目的であり意味がある」と一致しているのが何だか感慨深かった。
2019/02/15
JJ
身体が不自由になっていく中でも、自分自身を研究する生き様が圧巻。いつどんな時も好奇心の働きは止めてはいけないと再認識した。
2019/09/09
萩乃庵@天然石と占い
自己の身体をフィールドにし、そこに起きる症状を文化人類学的に観察していく。その観察の目は冷静な学者としての視線、そして患者としての視線が同居している。「観察者は観察対象をいかに記述するか」はフィールドワークにおいて重要な問題として議論されてきたが、この本は観察者/被観察者の視線を同時に体験することができる。
山田
人類学者向けといった感があるが、序文は小説・エッセイとしても良きものだと思う。面白いよ。
2015/06/16
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