短編小説のアメリカ 52講 こんなにおもしろいアメリカン・ショート・ストーリーズ秘史 (平凡社ライブラリー)
短編小説のアメリカ 52講 こんなにおもしろいアメリカン・ショート・ストーリーズ秘史 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー
秋 眉雄
いやー、面白かった。出てくる作家、出てくる作家、読んだことどころか名前を聞いたことさえない人ばかりでしたが、それでも面白かった。『アメリカの短編小説』というものを主人公としたひとつの物語。とても興味深い一冊でした。
2024/11/02
三柴ゆよし
短篇から見るアメリカ文学史。アメリカ文学における創作科の内実と位置付けって俺のなかで謎のひとつだったのだが、これを読むとなんとなくイメージできるのでえらい。
2015/04/29
Edo Valens
アメリカ短編小説の世界を縦横無尽に遊びつくす試み。「秘史」というほど隠された歴史でもないのだが、日本からではアクセスしにくい、アメリカの現場の姿を軽い語り口で伝えてくれる。合衆国の短編小説の世界は時間的にも地理的にも、そしてそれぞれの雑誌的にもとても広大であることがうかがえ、それぞれの場所で作家が奮闘している姿が伝わってくる。52講はそれぞれ緩くつながりがあり、作家や編集者のエピソードも満載であるので、読みだすと止まらない。"in one sitting" とまで言わなくても、楽しく読めてしまった。
2017/01/26
azimuth
フランク・オコナーいわく、短編小説はアメリカのa national art formである。おお、言い切るな。実際に、短編小説という文学の形式は、米国において軽んじられることなく、商業主義によって損なわれそうになっても、そこにたとえばオブライエンみたいなヒーローが現れて救ってくれるのでした。ダーティーリアリズムという新体制、雑誌ニューヨーカーの歴史やら、各文学賞の特徴、大学の創作科の立ち位置など、きちんと把握するいい機会だった。
2011/10/23
RforE
知らないことが多すぎた。これから色々読みたい。
2008/07/17
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