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可能性としての「戦後」: 日本人は廃墟からどのように「自由」を追求したか (平凡社ライブラリー さ 12-1)

可能性としての「戦後」: 日本人は廃墟からどのように「自由」を追求したか (平凡社ライブラリー さ 12-1)

可能性としての「戦後」: 日本人は廃墟からどのように「自由」を追求したか (平凡社ライブラリー さ 12-1)

作家
桜井哲夫
出版社
平凡社
発売日
2007-04-01
ISBN
9784582766097
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可能性としての「戦後」: 日本人は廃墟からどのように「自由」を追求したか (平凡社ライブラリー さ 12-1) / 感想・レビュー

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ハチアカデミー

戦後、という言葉に内包される戦前との断絶を否定し、いまもなお続く戦時体制、さらにいえば日本人社会の問題点をあぶり出す。「社会の、文化の非軍事化」を目指した戦後日本は、時がたつにつれ、その初心を忘れ、形をかえた軍国主義、権威主義に堕していく。その家庭を作家や文化人の言説から明らかにする一冊である。制服やスーツ、髪型やライフスタイルまで雁字搦めにする現在は、主体性を失い、中心のないあいまいな権威に従うことを良しとする社会になっている。その根底に戦時の軍隊主義、権威主義を見いだすことは至極まっとうな指摘である。

2013/06/27

Masakazu Fujino

93年に原版が講談社から出され、その増補版として、平凡社ライブラリーの一冊として2007年に出版された本書。戦後の原点である「日本社会の非軍事化・民主化は実現されているのか?」この著者の提起は原版出版から25年(四半世紀)経った今、ますます問い続けなければならない問題となりつつある。かつて太宰治は『如是我聞』(1948年)のなかで、民主主義の本質は「人間は人間に服従しない」「人間は人間を征服できない、つまり家来にすることが出来ない」、このことが民主主義の発祥の思想だと述べたという。私達は何をしているのか?

2018/10/28

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