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古本綺譚 大増補 (平凡社ライブラリー て 7-1)

古本綺譚 大増補 (平凡社ライブラリー て 7-1)

古本綺譚 大増補 (平凡社ライブラリー て 7-1)

作家
出久根達郎
出版社
平凡社
発売日
2009-12-10
ISBN
9784582766899
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古本綺譚 大増補 (平凡社ライブラリー て 7-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

出久根さんの古本に関する短編集、あるいはエッセイといったようなものもありますが、私はこのような話が大好きなので楽しめました。最初に出した単行本のようで、あとでほかの文庫に収められている話もありました。このような本を読んでいると古本屋も悪くはないなあ、という気がしてきます。といってなかなかできるものではないのでしょうね。

2016/02/08

遊々亭おさる

エッセイというより随筆、いや、私小説風の短編小説集と呼んだほうがしっくりとくる古本に纏わる昭和な話が満載。どこまでが実話でどこからが創作か。虚実交わる幻惑の世界。書物に取り憑かれるとろくなことがございません。出来れば、本など読まずに安楽な一生を送りたいものでございます。だって、たかが古本で身上を潰すことも、正気と狂気の間をさ迷い続けるハメになることもあるんですから…。古本屋といえばブックオフと思う僕は底が浅い。古書店の怪しげな魅力でお腹いっぱい。芦原将軍に巡りあえるのも、古書店ならではの魅力なんでしょうな

2014/07/01

moonanddai

出久根さんの随筆集というより短編集W。古本屋さんって、やっぱりこんなにおもしろい、というか奥が深いのだろう。もう体力的に無理だけど…。いろいろ参考になりましたが、「珍本」の条件の一つ、「然るべき伝説があること」と…。何となく納得します。

2017/06/29

浮遊

小学生の頃、バス通学だった。最寄りのバス停近くにあった本屋はとても狭かったが、祖父の書庫と同じ匂いがした。そこが古本屋だと知ったのはもう少し後のこと、今はもう無い。16歳で初めて行った神保町に衝撃を受け、今はその辺りで本を作っている。古本屋と縁のある人生かもしれない。そんな古本屋と古書に纏わるエッセイ、いや、エッセイ風私小説。「古本屋がいなかったら、本は1年で朽ちる」初速が重要視される昨今、編集者としては耳が痛い。倉庫で断裁を待つなら、1人でも多くの人に読んでほしい。そう考えてしまうのは駄目なのだろうか。

2017/05/20

Eiko

ビブリア古書堂の栞子さんよりも大人。40年前、結婚を機に子供時代の本を少し処分した。その中に兄から受け継いだ戦後すぐに発売された少年少女文学全集(だと思う)があって、古本屋さんに見てもらったら「買い取れない」と言われたからタダ同然で持って行ってもらった。ザラ紙にひどい印刷だったけど、戦争を知らない子のワタシには宝物だった。そんなことを思い出しながら読了。

2016/04/19

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