わがまま骨董 (平凡社ライブラリー)
わがまま骨董 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー
そらのひつじ
情緒あるモノクロ写真の数々と著者独特の古物へ愛や美意識から、骨董の魅力が存分伝わり楽しく読めた。骨董とは、高いか安いか、本物か偽物かに一喜一憂するのではなく、古き良き物の趣を愛し、自身の美学を現すよい趣味なのだと感じた。爽やかな読了感があり、機会があれば骨董を手にとって鑑賞したくなった。
2014/07/28
しずかな午後
何の役に立つわけでもないガラクタを、本当に繊細に愛している。骨董には、こういう物の楽しみ方があるのだなと新鮮だった。仏像の片手、大きな蔵の鍵、緑青の浮いた器、千鳥を図案化したふすまの取っ手、用途不明の鉄の台、槍の下につける石突、火縄銃の玉をつくる杓、はては有刺鉄線にいたるまで。本当に、じっと眺めるためだけの物たちの世界。古物を通して自己と向き合う。
2021/11/06
Kuliyama
骨董について菊地さんの考え方が面白く、勉強になります。今度、骨董屋さんを覗いてみようかと。
2014/06/08
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