文字講話1 (平凡社ライブラリー)
文字講話1 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー
roughfractus02
文字自身が文化を表す。この考えは文字を音の表示物とみなす音声中心の言語学の前提を問う。意味を表す前の文字にすでに音にならない意味があるとする考えは、言語を人間の情報ツールとするこの学の土台を揺るがすからだ。読者が驚くのは、著者がパズルのピースを組み合わせるように漢字の画の各部分を再構成して古代の生活を浮かび上がらせる点だけではない。漢字使用者である読者の無意識にそれが「文化」として今も存続することを示す点にある。著者の連続講演の冒頭部分に当たる本巻は、文字以前、人体、身分、数、自然に関する講演を収録する。
2021/01/02
Hiroyuki Imoto
今日、本屋で見つけて即買い!家に帰ってずーっと読んでます。 白川静の書いた本は難しくておもしろくないけど、この本は講演なので読みやすい! 「文字」に興味のある人は是非読んで欲しい。 4冊出るみたいなので、しばらく楽しめるわ。
2016/10/14
Keiichi Momoi
1.文字以前 2.人体に関する文字 3.身分と職掌 4.数について 5.自然と神話
2018/05/23
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