文字講話3 (平凡社ライブラリー)
文字講話3 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー
Tomoichi
白川静先生の著作2冊目。1999年から2004年の間に20回行われた講演の11回から15回までを収録。個人的には「思想について」が一番面白かった。当然ですが白川静先生は支那だけでなく日本の古典や近代哲学にも精通しているのでその博学に圧倒されます。「戦国策」「西洋記聞」や江戸の思想についても気になってきたので機会があればチャレンジしようと思います。
2020/05/06
roughfractus02
抽象的な時間に飛躍せず、身の丈の寿命を起点として、永遠としての自然を思考したのが神仙思想だという。90才を超えた著者は自身を、医療管理する人間社会が区分する「老人」ではなく、『風俗通義』にある自然へ近づく段階の一つ「中寿」(100才)以前にあると捉える(「天寿」(120才)が神仙への入口)。一方、神と人の違いは「遊び」に現れる。遊ぶことができるのは神のみであり、人は祭りを通じて神と共に遊ぶ。この時「歌」は神=自然に捧げられる。本書は、著者自身を通して、読者の思考に根を張る人間社会のスケーリングを揺さぶる。
2021/01/04
オカダサチコ
本の内容を半分も理解出来てはいないが、別の著書や、中国の哲学についてなど読みたい本がどんどん増えて困る。
2018/10/26
南北
白川静の文字学を堪能できる1冊。1年に4回行っていた講演記録です。
2017/05/10
Keiichi Momoi
11.都邑と道路 12.生活と医術 13.歌謡と舞楽 14.人の一生 15.思想について
2018/05/23
感想・レビューをもっと見る