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文字講話 甲骨文・金文篇 (平凡社ライブラリー)

文字講話 甲骨文・金文篇 (平凡社ライブラリー)

文字講話 甲骨文・金文篇 (平凡社ライブラリー)

作家
白川静
出版社
平凡社
発売日
2018-02-09
ISBN
9784582768640
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文字講話 甲骨文・金文篇 (平凡社ライブラリー) / 感想・レビュー

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roughfractus02

著者の原点へのこだわりは、既成の学的権力が寡占する正統性に疑義を唱えることとなるゆえに、誹謗と異端視に耐えることになったが、それは歴史の美化に耐えうるための基点を持つ意志の持続であったという。著者の研究の原点は、甲骨文・金文だろう。音に還元されえない最初の漢字は、動物の骨に刻まれ、青銅器に鋳込まれている。描かれる素材は、どの階級が独占し(巫祝階級)、どんな地形から発掘されたか(墳墓でなく山際)という問いを生む。そして諸部分からなる画はそれ自体意味を持ち、神を信仰する殷から天を信じる周への王権の移行を示す。

2021/01/06

さとうしん

文字講話シリーズの総論的な位置づけ。特に金文に関して、講演当時(2005年)頃の著作集別巻本『金文通釈』の刊行を踏まえ、当時の新出金文をふんだんに取り上げたり、それらを資料として加えつつ西周紀年の暦譜再現の話を展開しているのが印象的。

2018/02/27

Ise Tsuyoshi

伝説的な連続講演「文字講話」のうち、白川静氏が亡くなる少し前に開催された4回分の講話。神聖王朝たる殷、古代日本との類似点、周の天命思想などが、甲骨文・金文の豊富な用例を通じて語られる。専門的で難しいところもあるが、第4回の前半で第1~3回の内容を要約して語る部分があるので、白川氏の著作に馴染みのない人は、最初にここを読んでおくと、その他の部分も読みやすくなると思う。

2020/12/14

Keiichi Momoi

1.甲骨文について 2.金文についてⅠ 3.金文についてⅡ 4.金文についてⅢ

2018/05/23

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