夜のくもざる (村上朝日堂超短編小説)
夜のくもざる (村上朝日堂超短編小説) / 感想・レビュー
けぴ
平成最後の読書。村上春樹さんで締めました。図書館で見つけた一冊。村上本は読み尽くしたと思っていたが本作は未読でした。平成初期のシュールな短編。世の中にまだ余裕があったことが感じられる役には立たないが心地よい作品でした。
2019/04/30
林 一歩
広告小説…っ言うほど大層なものではないだろうが、著者らしい世界観。「牛乳」という作品に、タイプはかなり異なるが筒井康隆氏の「乗越駅の刑罰」(だっけ?)を想起した。 「あなたはどれくらい私のことを好き?」 「夜中の汽笛くらい」 これは完璧!
2015/02/07
がいむ
安西水丸さんとのコンビでの、今となっては贅沢な本。もともとは1980年代と90年代に書かれた雑誌のシリーズ広告。村上さんも若く、好きなように書いている感じが楽しい。動物や電話が出てくるとああ村上さん、と思う。擬音語がこんなに多かったっけ?というのは今回の発見。大猿の呪いの「新聞」、相手を間違えている手紙での「タコ」、「夜のくもざる」が好きです。
2014/11/27
FOTD
やっぱり村上春樹&安西水丸は名コンビだなぁ。彼らによる作品のひとつがこの超短編小説集だ。最後に「If I had a hammer」のメロディで歌える「朝からラーメンの歌」のオマケつき。大笑いだ。おふたりのあとがきによると、この超短編はもともとは雑誌のシリーズ広告であって、糸井重里の発案だという。この本に収録するため、おふたりとも手直しが必要だったことを書いている。作品はどれもトボけたようなものが多いが、中にはメッセージが感じられるものもあった。
2022/11/12
anco
村上春樹さんの超短編小説集。不可思議な話が多くおもしろかったです。また、安西水丸さんのユニークな挿絵がいい味を出していました。お気に入りの1冊になりました。
2014/12/20
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