カステラ文化誌全書
カステラ文化誌全書 / 感想・レビュー
くさてる
まるごと一冊カステラの本。カステラの起源であるポルトガルの文化から始まり、日欧の食文化がどのように混合し、カステラとなって生まれたのか、カステラそのものの味わいや製法について、などなど。まさにカステラ尽くしの内容で、面白かったです。カステラでは老舗の福砂屋の企画。確かに福砂屋のカステラは美味しいことを思い出したり。個人的には、カステラのルーツとして、普段あまり目にする事のないポルトガルの焼き菓子について詳しく解説されてたところがとくに面白かったです。
2015/11/10
КИТАРУ МУРАКАМУ
たぐいまれなカステラの文化史であり、ポリュームがある。老舗中の老舗である福砂屋が企画し、独自の調査研究がまとめられた本書は、取材・探求ともに徹底しており、唯一無二といっていいほど「カステラとは何か?」という問いに肉薄したもの。大変興味深い。知られざる日本史の地下水路には、こうした食文化史があったりして、あらためて16世紀の大航海時代の重要さを痛感する次第。ウォーラーステインの「世界システム」読もう。
2013/02/08
偽教授
古臭い上にバタ臭い本。類書が少ないから価値はあるが。
2018/06/04
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