ボストン夫人のパッチワ-ク
ボストン夫人のパッチワ-ク / 感想・レビュー
べるめーる
「グリーンノウの子どもたち」の著者であるボストン夫人の生涯とパッチワーク作品が紹介されている。児童文学とキルト、両方好きな私にはとても魅力的な一冊だった。戦時中に自分の家へ兵士を招いて喇叭蓄音機でレコード・リサイタルをしていたというエピソードが印象的。ありあわせのもので工夫を凝らしてバス1台分の人々が心地よく座れる場所を作ってしまうとは。暗い時代の中でも豊かな心でたくましく生きた夫人の人生に感銘を受けた。「グリーン・ノウの家」のようなボストン夫人のマナーハウス、いつか訪れてみたい。
2013/10/26
ぱせり
「グリーンノウ」の作者ボストン夫人のパッチワーク作品を彼女の慈しんだマナハウスとともに紹介した本。古いパッチワークを補修しながら、その布にまつわる思い出をトーリーに語るオールドノウ夫人の姿、マナハウスの佇まいから物語の断片などが思い出され、いろいろと楽しめました。もちろん肝心のパッチワーク作品の見事さは言うまでもなし。作者が生きている限り使い続けられ、補修され、補修されるたびに複雑で手の込んだ模様になっていったことなどに刺激を受け、手仕事病も疼き始めています。
2009/08/30
KiKi
美しいカラー写真(一部モノクロ)で紹介されるボストン夫人のパッチワーク作品に、彼女の息子さん(グリーン・ノウ物語の挿絵を描いた人)の奥さん、ダイアナさんが解説を付した本です。 ただその解説が自身はパッチワークをなさらないというダイアナさんが書かれているために、いわゆるハウツー本にはなっておらず、どちらかというとエピソード集となっているあたり、「グリーン・ノウの煙突」のおばあさんの昔語りを彷彿とさせます。
2011/01/21
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