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パレード

パレード

パレード

作家
川上弘美
出版社
平凡社
発売日
2002-04-25
ISBN
9784582829969
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パレード / 感想・レビュー

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ちょろこ

ほわっ、ふわっの一冊。ページを開いたとたん、ほわっ、ふわっとした空気が流れだす。そうめんを茹でて食べる、そんな昼どきのひとときを丁寧に掬って紡がれた物語は二人の幸せな時間が何気ない動作から会話から伝わってくるのがほんとうに心地よい。そして「昔の話をしてください」というセンセイの言葉にキュン。ここにツキコさんのことをもっともっと知りたい感情が凝縮されているようで。「神様」を感じさせる小学生時代のちょっと不思議な話も夢見心地で好き。センセイの手がぽんぽんも好き。ツキコさんの過去の苦味も優しく包んでくれたよう。

2023/06/07

❁かな❁

川上弘美さん作品を読むのは6作目。私が初めて読んだ川上弘美さんは『センセイの鞄』でした。その作品で川上弘美さんを好きになりました!こちらの作品は仲良しのお気に入りさん達に『センセイの鞄』のセンセイとツキコさんのお話だと教えていただき、久しぶりに二人に会いたくなり読んでみました!センセイとツキコさんの日常を見ることができます。二人が静かにのんびり幸せなひとときを過ごしていたのがよくわかり、また『センセイの鞄』を思い出し、じーんとしてしまいました。お似合いのセンセイとツキコさんに再会できて嬉しかったです☆

2014/01/25

りゅう☆

「センセイの鞄」のセンセイとツキコさんが過ごしたある風景の物語。再び二人に会えたのが嬉しい。終わってしまった物語について述べてる川上さんのあとがきがいい。この二人にしか分からない世界はもう作れない。でも作者の川上さんでさえ知らない二人で過ごしてきた時や空間はたくさんある。そんな物語の背後にある世界を垣間見れてちょっぴり嬉しい。二人でそうめんを作って食べながらツキコさんが昔の話を語る。ファンタジーな可愛いらしい天狗が登場。絵本を読んでるような感覚が二人の空間に調和されて醸し出す雰囲気がとても心地よく感じた。

2015/02/15

だまだまこ

「センセイの鞄」のスピンオフ。センセイとツキコさんの話が読めて嬉しい。梅雨明けの、センセイの家でそうめんを食べながら、ツキコさんがこどもの頃の話をするという話。なんていうことない光景だけど、ふたりの会話がそこにあるだけで、それは素敵な物語になる。ツキコさんの小学生の頃の不思議な体験の話。あっという間に読み終えてしまうのがもったいなくて、ちびちび読み進めた。作者あとがきで、作者の中で登場人物たちが生きていることを知って嬉しくなる。センセイ、ツキコさん、いつかまたお会いしましょう。

2018/11/09

Rosemary*

センセイとツキコさんの初夏の昼下がり。そうめんがとっても美味しそうで二人のやり取り、バランスがいい。丸ごと包んでくれるような優しさがあります。子どもの頃って意外と残酷で露骨だったりしますが天狗に救われた気がしました。挿絵もホノボノとしていてマル。

2014/12/01

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